佐藤延夫 14年4月5日放送

140405-03

苦節の時代 湯川秀樹

ノーベル物理学者、湯川秀樹の少年時代は
きわめて地味なものだった。
他人とあまり口をきかず、何を尋ねても
「言わん」という一言で済ますため、
「イワンちゃん」とからかわれた。

不調和で、バランスのとれない心。
しかし、内向きに注がれていたエネルギーは、
研究者として大成する起爆剤になっていた。
中間子理論の答えが見えたときのことを、
彼はこんな言葉で振り返る。

「十月初めのある晩、私はふと思いあたった」

それは自分との会話の中で、見つけたもの。

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