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星合摩美 19年4月14日放送


生まれるとき こんにちは赤ちゃん

昭和38年にリリースされた歌謡曲「こんにちは赤ちゃん」。
NHKの番組で紹介されると瞬く間にミリオンセラーを記録。
今でも耳にする昭和の名曲だ。

その歌詞は、生まれてきた赤ちゃんに
ママが優しく語りかけるというものだが、
元々はパパが赤ちゃんに語りかける歌詞だった。

作詞家は永六輔。
父親になった作曲家のために詞を書いた。
ところが、歌手に女性が起用されたため、
永は急遽、歌詞をママの視点に書き替えた。

子の幸せを願う気持ちは、

ママもパパも変わらないということ。


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星合摩美 19年4月14日放送

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生まれるとき 御子守帯

中央区日本橋に鎮座する水天宮。
暦の戌の日には、境内は多くの妊婦さんで賑わう。

この神社の安産祈願のお守りは
「御子守帯(みすずおび)」と呼ばれるさらしの帯。

江戸時代、社殿の鈴の紐で作った腹帯を巻いた妊婦が
安産だったことに由来する。

現代では腹帯を巻く習慣はほとんどなくなったが、
安産祈願の儀式として受け継がれている。

安産を願う儀式は、母になる決意の儀式でもある。


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星合摩美 19年3月10日放送

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坂口安吾

今日3月10日は74年前に東京大空襲があった日。
作家・坂口安吾はエッセイ「桜の花ざかり」の中で、
3月10日から東京を焼け野原にした空襲が桜の満開の頃であったと記し、
こう続けた。

 花見の人の一人もいない満開の桜の森というものは、
 情緒などはどこにもなく、
 およそ人間の気と絶縁した冷たさがみなぎっていて、
 ふと気がつくと、にわかに逃げだしたくなるような静寂が
 はりつめているのであった。


今年も東京に桜前線がやってくる。
人で賑わう花見のなんと幸せなことか。


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星合摩美 19年3月10日放送

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イチョウの木

墨田区の稲荷神社の一角に、
樹齢600年とも言われるイチョウのご神木がある。
悠々と葉を茂らせている大木だが、
よく見るとその幹は真っ黒に焼け焦げている。
幹を焼いたのは、東京大空襲の焼夷弾だった。

一夜にして10万人を超える市民が炎に包まれ命を落とした。
中でも被害が大きかった墨田区は総面積の9割以上を消失したが、
このイチョウは炎に焼かれながらも、
逃げ集まってきた人々に降りかかる火の粉を払い、
盾となり、町の延焼をも食い止めた。

人々は命を救ってくれたその木を「身代わり焼けイチョウ」と呼んだ。
今日3月10日は74年前に東京大空襲があった日。


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星合摩美 19年2月17日放送

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スープ ポトフ

フランスの家庭料理、ポトフ。

ポトフとはフランス語で「火にかけた鍋」を意味する。
料理の起源を感じさせるその名の通り、
大きめにカットした肉と野菜を煮込むだけの素朴なスープ。

具材の種類や作り方にも、堅苦しい決まりはない。
とはいえ、そこは美食の国。

食べる時は、スープはスープ皿に、肉や野菜は別の皿に盛り付け、
塩やマスタードやサワークリームなどを添え、
味の変化を楽しむのが本場の流儀だという。


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星合摩美 19年2月17日放送


スープ ベートーベンの愛したスープ

ドイツの偉大なる作曲家ベートーベンは、
食へのこだわりが強かったと言われている。

なかでも好んだメニューは、パンと卵のスープ。
パンをスープで煮込み、いくつもの生卵を混ぜ入れて食べる。
使う卵も家政婦に任せず、自ら品定めをしたという。

ベートーベンはこんな言葉を残している。

「純粋な心だけが、美味しいスープを作る」


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星合摩美 19年1月13日放送

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酒の肴 酒盗

魚の内臓を使った塩辛「酒盗」
酒を盗むと書くその名の由来は、江戸末期まで遡る。

第12代土佐藩主の山内豊資(ヤマウチトヨスケ)が、
「盗んで飲みたくなるほど酒が進む」と絶賛したことから名付けられたという。
栄養価も高く、豊富に含まれるオルニチンには
肝臓の機能を高める効果があるともいわれる。

美味しさのみならず、体にも嬉しい酒盗。
とはいえ、飲み過ぎにはくれぐれも気をつけたい。


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星合摩美 19年1月13日放送

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酒の肴 ぬき

蕎麦屋で酒を楽しむ江戸っ子の、粋な肴といえば「ぬき」。

蕎麦を抜いたものを意味する略語で、
中でも人気は、天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いた「天ぬき」だ。
かつお節が香る熱々のつゆと天ぷらを肴に、酒を楽しむ。

「天ぬき」が生まれた背景には、
酒を飲んでいる間に蕎麦が伸びるのを避けるため、という説もあるが、
腹が膨らむつまみはよろしくないという、酒飲みの美学もあるのだとか。

ところで、蕎麦屋で蕎麦のない「ぬき」を頼むのは失礼に当たることから、
注文が許されるのは10年通った常連だけ、という話もあるようです。


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星合摩美 18年12月16日放送

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一枚の、白紙

日本には手紙を一枚で書き終えた場合、
もう一枚白紙を添えるという習慣がある。

由来は諸説ある。
昔は紙が貴重品であったため、返信用に添えたという説。
文面は短くなってしまったが、
本当はもっと書きたいという気持ちを表したという説。
裏側から透けて、他人に読まれるのを防ぐためという説もある。
いずれにせよ、一枚の白紙には相手への敬意と気遣いが込められている。

今日は紙の記念日。
メールやSNSも便利だけれど、
たまには大切なひとに、一筆いかがですか。


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星合摩美 18年12月16日放送

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一枚の、折り紙

一枚の紙から鶴が生まれ、朝顔が咲く。
日本のおりがみの歴史は古い。

平安時代にはすでにカエルの折り方があったという。
おなじみの鶴ややっこさんが登場したのは、室町時代と言われている。
とはいえ当時、紙は高級品。
庶民が遊ぶようになるのは、
和紙の生産量が増えた江戸時代に入ってからのこと。

現代ではおりがみは遊びの枠を越え、
リハビリや、人工衛星の太陽電池パネルの設計にも応用されている。
話題の山手線新駅「高輪ゲートウェイ」の屋根のデザインも、
おりがみをモチーフにしたという。

おりがみの歴史は未来へと続く。


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