2009 年 9 月 8 日 のアーカイブ

五島のはなし(45)

最近気になってしょうがないんですが、
これから、昔をどれくらい「昔」として語れるだろう、
と思うんです。
訳がわからない言い方ですが、つまり、
僕が子どものころ、親から
「昔は何も食べ物がなかった」とか
「小さい頃から川に水汲みに行っていた」みたいな
昔の(そして苦労した)話を聞かされるたびに
「昔って(ほんの数十年前なのに)昔だったんだなあ」と
感じたものでした。

前回、「昔はよく河童と相撲をとったもんだ」という
話を聞いたことがあると書いたけれど、
それにしたって、もし仮に河童の存在はウソだとしても
河童という言葉が出ること自体、昔だったんだなあ、と感じます。

僕が子どもたちに、昔は・・・と言うとしたら何だろう?
と考えると、
「昔はなあ、ネットとかケータイとか、なかったんだぞ」とか
「昔はウォシュレットもなくて苦労したもんだ
みたいなことかなあ。

なんか、へぇ~!って感じがしないです。
よく、「今は時代の移り変わるスピードが速い」なんて言う人いますが、
ほんとかなあ、と思ってしまいます。
僕が生まれたときには電話もテレビも水道も
冷蔵庫も便器も車もあって、
当たり前だけど地球はすでに丸くて、
アメリカ大陸も見つかっていて、月にも行っていて、
いくら今の変化が速いと言っても、
何か劇的に「ない→ある」という変化じゃないような気がしてしまいます。

以上、今日のうだうだ、終わりです。

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