2014 年 7 月 26 日 のアーカイブ

渋谷三紀 14年7月26日放送

140726-01
Nazir Amin
アツい人 さかなクン

カラフルなハコフグの帽子をかぶり、
魚に関する知識を、溢れんばかりの情熱で語る、
ご存知、さかなクン。

人気タレントとして活動する傍ら、
絶滅魚と考えられていたクニマスを再発見したことは
魚類学の世界で、歴史的業績と称えられている。

小学生の頃のさかなくんはといえば、
授業中も隠れて魚の絵ばかり描き続けていた。

成績の良くないさかなクンを見かねて
もっと勉強させるよう助言した担任に、
さかなクンのお母さんは、こう言い放った。

 この子は魚が好きだから、
 それでいいんです。

魚を愛するさかなクンのアツさは、
そのままぴたりと、
息子を愛する母親のアツさに、重なる。

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岡安徹 14年7月26日放送

140726-02

アツい人 手塚治虫

日本の漫画界の父、そして伝説でもある手塚治虫。
その手塚が起こしたアニメ制作会社が「虫プロダクション」。

これは手塚の名前から、「虫」を取ったものとも
いわれているが、
手塚自身は「ここにいるのは皆仕事の虫」だから
そして「仕事場は蒸し風呂みたいに暑いしね」
とネーミングの秘話を語っている。

漫画を描くのが好きで好きでたまらない。
熱い気持ちで「100歳まで漫画を描きたい」と語る手塚も、
やがて床に伏せるようになる。

それでも彼は、まどろむ意識の中でペンをとろうとした。
「頼むから、仕事をさせてくれ」
これが、手塚の最後の言葉とされている。

好きなものに、すべてを捧げること。
手塚治虫の心は
いまもその漫画から語りかけてくる。

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宮田知明 14年7月26日放送

140726-03
darkmatter
アツい人 城島茂

TOKIOのリーダー、城島茂。
その、のほほんとしたキャラクターから、
「やさしい人」というイメージが強い。

あるとき、
24時間テレビのマラソンランナーに選ばれた。
別の番組の打合せと説明されて入った会議室には、
日本テレビの社員の人たちがズラリと並んで
深々と頭を下げていた。
「お願いします」
その状況に戸惑いながらも、彼もこたえた。

「逆に、お願いします。

 24時間走らせてください。自分ひとりで走るんじゃない。
 いろんな思いを背負って走りたい。」

城島はアツイ。
それを知っているからこそ、
メンバーたちはこう思うのかもしれない。
「TOKIOのリーダーは、彼しかいない。」

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伊藤健一郎 14年7月26日放送

140726-04

アツい人・野茂英雄

もっと見たい!と、
活躍を望まれるなかで引退する。
スポーツ界には、そんな「引き際の美学」があるという。

けれど、野球選手、野茂英雄が貫いたのは、
それとは真逆のものだった。

「花があるうちに辞めるんじゃなくて、
 落ちぶれてボロボロになっても、投げ続けようと決めました」

メジャーリーグからマイナーリーグに降格しても、
ベネズエラリーグでプレイすることになっても、
決して曲げなかった、野茂英雄の「引かない美学」。

引退会見で彼の口をついて出たのは、
「悔いが残る」という一言だった。

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