2022年08月13日廣瀬大 Photo by Jule温泉あたたかな温泉の湯船に身を沈める。それは日本人の至福の瞬間。「寝転んで蝶泊まらせる外湯哉」小林一茶が詠んだのは寝転ぶようにして湯船につかる人か。それとも一度、湯船から出て休んでいる人か。どちらにせよ、湯につかりながら景色を眺め、虫の音や川の音に耳を澄ますのは露天風呂の醍醐味といえる。一茶ゆかりの温泉といえば信州の湯田中温泉だが、「寝転んで」の句は松山の道後温泉だそうだ。一茶は松山が気に入ったのか、翌年もまた訪れている。