2022年11月20日小野麻利江 絵のはなし 小さな大人の時間16世紀フランドル地方の画家、ピーテル・ブリューゲル。代表作「子供の遊戯」の中でブリューゲルは、250人以上の子どもと80種類以上の遊びを描いた。馬跳び、輪っか転がし、洗礼ごっこ・・・思い思いの遊びに興じる、小さき人々。16世紀当時、彼らを「子供」として守るための法律もなく遊びの時間は実は、「小さな大人」として、成熟していく時間だった。