Team MOMENT

2023年09月02日

執筆者大友美有紀

アンリ・ルソー 「女の肖像 1895年」

ルソーは49歳で税徴収員の仕事をやめ、
創作活動に専念する。
アンデパンダン展に何度も
出品するが、全く評価されない。
路上で絵を売り、音楽を教え、
生計を立てていた。

ある時、ピカソが古物商で
「女の肖像」という絵を見つけ、
その独創性に驚かされる。
それは、ルソーが、
亡くなった女友達をモデルに
描いた絵だった。

これがきっかけとなり
ピカソは「ルソーを讃える会」を開いた。
多くの画家や詩人が出席した。
ルソーを讃える詩が朗読された。
感激したルソーは
アポリネールとマリー・ローランサンを描いた絵を進呈した。
それは本人たちとは似ても似つかない容貌の男女の絵だったが、
見た人はすぐにこのふたりだと分かったという。

その絵のタイトルは「詩人に霊感を与えるミューズ」

執筆 大友美有紀

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