収録記

ColumnA

北海道帰りの地曵豪くん(2013年1月の収録記 2)

秋はずっと北海道ロケに行っていた地曵豪くん。
撮休のときは山に登ってヒグマ注意の看板の写真やら何やらを
せっせと送ってくれていたのですが
なんとか食われたり凍死したりする前に撮影が終わり
無事に愛刀のもとへ帰ってきました。
愛刀って…??
そうなんですよ。地曵くんには愛する刀がいるんですよ。
ええ、刀です。刃物のカタナです。良く切れるそうです。
その刀のことを「うちの子」といってるのを
この耳で聞きました。

そして、地曵くんが読んでくれたのは
一倉宏さんの「なかなかうまくいかない
久しぶりの出演で緊張感あってよかったです。
いつもあのくらい緊張してればいいんだがな。

「なかなかうまくいかない」は
元旦の夜に公開します(なかやま)

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まりちゃんの映画が東京でも公開(2013年1月の収録記 1)

2012年2月から1ヶ月、
西尾まりちゃんは熊本県天草市の牛深という町で映画の撮影をしていました。
息子とふたりで1ヶ月ほど一軒家に住んでいたので
食べ物も買うし、ご飯もつくるし、息子は保育園に通うし、
洗濯もします。
ホテル暮らしだとない苦労もあったと思いますが
そのかわり面白いこともいっぱいあったはず。

さて、その映画が2013年
いよいよ東京で上映のはこびになりました。
スケジュールは調整中だそうですが、映画館は決まっています。
銀座のシネスイッチです。
早く上映スケジュールが決まるといいな。

西尾まりちゃんが今回読んでくれたのは
古居利康さんの「虹を見下ろして」です。
アンカレッジのうどん屋の話からはじまるこのストーリーは
ロシアがソビエト連邦という気むづかしい国だった頃の空路で
ほんのちょっとしたラッキーに主人公が出会います。

大晦日の夜にお届けします(なかやま)

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大川泰樹くんとわたし(2012年12月の収録記)

大川泰樹くん(写真左)とはじめて会ったのは
大川泰樹くんが21歳のときだ。
あと何年かで30年の付き合いということになる。
もとは友人の友人だったのだが
ナレーターとディレクターという関係になって
さらに私の書く原稿になくてはならない人になって
それから数えてもずいぶん長い。

私は情感というものを言葉ではなくリズムで表現するので
文章の言葉だけを取り上げると
それは分子構造や地質構造や天気予報などの一部だったりする。
文は骨格標本に似ており、肉や脂肪の部分がない。
こういう原稿には大川くんのような「乾いた情感」のある声が
実にピッタリで、
言ってしまえば、私は大川くんの声のおかげで
書きたいものが書けるようになったとも言える。

なのにもかかわらず
男同士なら殴り合いになっているかもというときもある。
かと思うと、もうお互いにトシでもあるので
いたわり合ったりするときもある。

まあ何にしろ、あのときの21歳のお兄ちゃんが
いまでは老眼鏡をかけている。
ああ、長い付き合いだ…(なかやま)

丸原孝紀・大川泰樹「路地の旅路」
http://www.01-radio.com/tcs/archives/24110
2012年12月23日の夜から公開

中山佐知子・大川泰樹「ROG」
http://www.01-radio.com/tcs/archives/24202
2012年12月30日の夜から公開

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遠藤守哉をモリヤと呼んでいる(2012年12月の収録記)

そういえば私は遠藤守哉を「遠藤さん」とか
「遠藤くん」と呼んだことがない。
ここに書くときも「さん」や「くん」をつける気がしない。
つけてみようと努力したが、指がパソコンの入力を
拒否してしまうのだ。
遠藤守哉は会った最初っから「モリヤ」と呼んでいる。
苗字の呼び捨てではなく名前の呼び捨てだ。
しかし、モリヤは苗字のようにも聞こえるし
実際に守屋や守谷の苗字はあるわけなのだ。

遠藤守哉は音読だけだと「遠藤阿部」や「遠藤藤原」と同じだ。
つまり苗字がふたつ連なっているのだ。
遠藤守哉のご両親はなんでモリヤという名前をつけたのだろう。
そのへんのところが、やっぱりモリヤっぽい。

モリヤは一生懸命考えてピントがズレるみたいなところがあるが
ナレーターとしては大ベテランで、うまい。
今月は直川隆久さんの怪しい原稿をこってりと読んでもらった。
なんで仕事のピントはズレないのかはわからない(なかやま)

直川隆久・遠藤守哉「暗い鮨屋」
http://www.01-radio.com/tcs/archives/24108
(2012年12月16日の夜から公開)

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吉川純広くんは大阪出身で(2012年12月の収録記)

普通に話していると気づかないのだが
吉川純広くんは大阪出身だ。
しかし大阪の人には珍しく、関西のイントネーションが消えている。
忘れているわけでなく、どこかの引き出しに
こっそりしまい込んでいるのだ。

私は川野康之さんの関西弁の原稿を見たとき
そういえば吉川くんは大阪出身だったなと思い出したわけだが
もうひとつ、これは私の田舎の言葉で
「あぶらご」というのを思い出した。

「あぶらご」の説明をちょっとこころみてみる。
たとえば、10歳の女の子が四人で遊んでいるときに
そのなかのひとりが6歳の弟を連れていたとする。
6歳は鬼ごっこをしてもすぐに捕獲されてしまうだろう。
鬼になっても弱い鬼だから、誰も捕獲できないだろう。
このときに「あぶらご」は公式ルールを免除される。
捕獲されても鬼にならないけれど
遊びの仲間には入れてあげるという存在なのだ。

川野さんの原稿は、そんな「あぶらご」的な男の子が主人公だった。
もっとも「あぶらご」にしてもらえずいつも貧乏くじを引いている。
そして、吉川くんはそんな役がとても似合う(なかやま)

川野康之・吉川純広「リコポールの毛糸の赤いパンツ」
http://www.01-radio.com/tcs/archives/24106
(2012年12月9日の夜から公開)

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はじめまして齋藤陽介くん(2012年12月の収録記)

齋藤陽介くんの声はちょっと前にボイスサンプルで聴いた。
残念ながら、そのときは仕事には結びつかなかったが
チャンスがあったら声を録りたいと思っていた。

そうだ…12月のTokyo Copywriters’ Street の阿部さんの原稿がある。
読んだ感じは30代〜40代でキャスティングすべきと思ったが
しかしもうひとつ考える点があった。
「30代から40代の、しかも若い雰囲気の人」が理想だという点だった。
要するにおっさんではないということだった。
年齢か雰囲気かどっちが大事かといえば雰囲気が大事と思われた。
そこで齋藤くんの声を思い出したのだ。

結果どうだったかというと
収録後に最強&最怖ミキサーの森田が齋藤くんをほめていたということで
想像していただきたい。

はじめまして、齋藤陽介くん。
初対面がタダのボランティア仕事ですみません。
そして、いい感じで読んでくれてありがとう(なかやま)

阿部光史 & 齋藤陽介「路地の話」(12月2日の夜に公開されます)
http://www.01-radio.com/tcs/archives/24104

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