2023年09月09日

執筆者長谷川智子

Photo by quantum bunny

ラグビーワールドカップ 「開催都市」

フランス、ラグビーワールドカップ、
開催都市をご紹介。

開幕の地はパリ郊外、サン・ドニ
南へ下ってアートの街ナント、
ワインで有名なボルドー
遺跡が美しいトゥールーズ
地中海沿いのマルセイユ、ニースから北へ向かって、
サンティエンヌの建築とリヨンの美食を楽しみ、
北の古都リール、
決勝戦は再びパリへ。

ラグビーとフランスを堪能する2か月
はじまりはじまり。

2023年09月09日

執筆者長谷川智子

Photo by www.davidmolloyphotography.com

ラグビーワールドカップ 「スクラム」

スクラムとは、
ラグビーの試合で、重量級のフォワード選手8人が肩を組み、
互いにぶつかり合い、ボールを奪い合うフォーメーション。

でも、力だけではボールは奪えない。
組み方、方向、タイミング、
チームワークとテクニックがものをいう。

仲間と力を合わせて何かに取り組むときも、
力任せじゃ決してうまくいかない。

2023年09月09日

執筆者長谷川智子

Photo by BalmainRugbyClub

ラグビーワールドカップ 「ノーサイド」

ラグビーで、試合終了を意味するノーサイド。
敵味方にわかれて戦っていても、
試合が終われば、同じスポーツを愛する仲間として称え合う、
そんなラグビーの精神を象徴している。

ラグビー発祥の地イギリスには
アフターマッチアクションという
試合後に敵味方が一緒に酒を飲む習慣もある。

実は、海外では試合終了は「フルタイム」と言う。
でも、ノーサイドの精神は決して変わらない。

2023年09月09日

執筆者長谷川智子

ラグビーワールドカップ 「冬の季語」

近代的な俳句で有名な山口誓子は、
実際に見たことや経験を題材にした。

ラグビーの肉搏つひびき吾が聞きぬ

激しくぶつかり、ボールを奪い合う、
迫力溢れるゲームの様子が眼に浮かぶ。

山口の俳句をきっかけに、
ラグビーは冬の季語になったのだが。
実際は、気候、天候に関係なくプレーする
オールシーズンスポーツ。
まだ暑さ厳しいフランスで、
今、ラグビーワールドカップ開催中。
山口誓子が見たのと同じく、
鍛えられた肉体がぶつかりあう熱戦が繰り広げられている。

2023年09月09日

執筆者長谷川智子

photo by Alessio Bragadini

ラグビーワールドカップ 「ハカ」

ニュージーランドやオーストラリアのラグビー選手たちが、
試合前に叫び、踊るハカ。

ハは「息」を意味し、カは「炎」をさす。
体の外にエネルギーを放出して集中力を高める
戦いの前に士気を高める民族の伝統的な儀式。

トンガでは、シビタウ
サモアはシヴァタウ
フィジーはジンビとよばれる。

ラグビーワールドカップのフランスは、今、
選手からあふれだしたエネルギーが満ちている。

2023年09月09日

執筆者長谷川智子

ラグビーワールドカップ 「エリスカップ」

今からちょうど200年ほど前のイギリス。
まだ、フットボール、サッカーに今のようなルールがなかった頃のお話。

そこはイギリスの名門パブリックスクール。
学校のグランドでは、今日も少年たちがボールを蹴り合っていた。
ひときわ小柄な少年がひとり。名前はエリス。

いつも友達にボールを取られてしまうエリス、
今日こそゴールを決めたい願うエリスにパスが飛んできた。
当時のフットボールは、今と違い手でボールをキャッチしてもOK。
エリスは見事キャッチ、誰もが蹴ると思ったその時、
なんと、彼はボールを手にもったまま走り出した!!
あっけに取られる先生や友達。
エリスはわき目もふらず全速力でゴール走り込む。
あまりに華麗なプレーに、みんなルールを忘れて大喜び。

この学校の名前は、「ラグビー」校。
エリスの全力疾走をきっかけに、ラグビーが始まったと言われている。

昨日9月8日からフランスで始まったラグビーワールドカップ。
その優勝杯は、初めてボールを持って走った少年の名前をとって、
Webb Ellis Cup ウェップ・エリス・カップという。

なお、エリス少年はラグビー校を卒業後、
オックスフォード大学に進み、牧師になった。

2023年09月03日

執筆者佐藤延夫

ベッドの日 「ロッシーニ」

19世紀、イタリアの作曲家、
ジョアキーノ・ロッシーニ。
無精な性格だったため、
作曲はピアノの前ではなく
いつもベッドで行われた。
ある日のこと。
二重唱曲のソプラノパートを書き終えると、
手の届かないところに譜面を落としてしまった。
ベッドから出るのが面倒で、
新しい曲を初めから書き直したという。

9月3日はベッドの日。
good sleep。

2023年09月03日

執筆者佐藤延夫

ベッドの日 「ゴッホ」

パリでの暮らしに見切りをつけ、
南フランスのアルルへ移り住んだゴッホ。
代表作のひとつ「アルルの寝室」を描き、
ゴーギャンへの手紙の中でこんな説明をしている。

ベッドの木と椅子は新鮮なバターの黄色。
シーツと枕は非常に明るい黄緑だ。
掛け布団は深紅…。

芸術家の共同体をつくり、
理想郷を思い描いたアルルでの新生活。

ゴッホは、このベッドでどんな夢を見たのだろうか。

9月3日はベッドの日。
good sleep。

2023年09月03日

執筆者佐藤延夫

Photo by Dmitry Denisenkov

ベッドの日 「古代エジプト」

およそ3000年にわたり
繁栄を続けた古代エジプト。
天文学のみならず、
象形文字、美術様式、生活全般に至るまで
高度な文明が発達した。
埋葬品や壁画などから、
寝室にベッドが置かれていたことがわかっている。
発見された最も古いベッドは、
椰子の葉の主脈を編んで作られたという。
その形は、現代的に言うと、
寝転がることのできる編み上げ式のカウチ。
いわゆる枕というものは存在せず、
頭を支えるヘッドレストを使っていた。
王族ともなると、
象牙や大理石などの装飾が施され、
木製ベッドの枠には金の被覆の跡が残っていたそうだ。
さらには動物をモチーフにした
守り神がいくつも飾られた。

エジプトの王たちは、この麗しいベッドでどんな夢を見たのだろう。

9月3日はベッドの日。
good sleep。

2023年09月03日

執筆者佐藤延夫

ベッドの日 「目覚まし時計」

世界最初の人工の目覚まし時計は、
水時計を利用したものだった。
底に穴が空いた容器を用いて、
水が流れる原理を利用した。
起床時間になると、
溢れた水で銅の球がたらいの中に落ち
音が出る仕組みだ。
あるいは、顔の上に水時計を設置して、
滴り落ちた水が顔に落ちるものもあったという。

スマートフォンのアラームで起きられる今が、
とても平和に思える。

9月3日はベッドの日。
good sleep。