
祭りコンサル
おやどうも、いらっしゃい。
ええ、そうですよ、
わたしが、祭りコンサルタントの尾上(おがみ)です。
ほうほう、なるほど、地域住民のために、新しい祭りを開発したいと。
そうですねえ、よくいらっしゃいますよ、そういう方。
昨今は、個人主義の人も増えて、
なかなかコミュニティといっても難しい世の中ですからね。
なにか地域の人たちが老いも若きも集えるような、
楽しいイベントが欲しいと、そんなご相談も増えてますね。
わかりました、ひとつ、考えてみましょう。
どれどれ…、ははあ、
まさに地方都市周辺ベッドタウン、という感じですな。
こういうところは、古い住民と、新しい住民の間で断絶が生まれやすい…、
あ、やっぱりそうですか。
まあ、お互いに無関心、といったところですかな。
ま、よくやるのが「ふれあいまつり」みたいなことですが、
わたしはあまりおすすめはしません。
なにかこう、意図が透けて見えすぎる、というか、
あからさまな感じが好きじゃないですね。
そもそも、ふれあわなきゃいけない理由がわからないわけですから。
それをテーマにされても、ねえ。
というわけで、わたしがおすすめするのは「もんもんまつり」です。
ええ、「もんもんまつり」。
今の世の中、みんな何か、腹に一物抱えていても、
なかなか口にするのもはばかられる。
何か言うと、すぐ、やれハラスメントだ、やれ炎上だ、と
おちおち言いたいことも言えません。
だからこそ、この祭りではいつも「もんもん」と胸の内に抱えていることを、
この「もんもんだま」に書いて、だれかれ構わずぶつけまくる、と、
そういう趣向の祭りです。
「もんもんだま」自体は、ほら、さわるとわかりますが、
ぶつけられてもまったく痛くない素材で、できてますから。
子供でも安心です。
みんなで「もんもん音頭」に乗せて、「もんもんだま」をぶつけあう。
ほら、イタリアかどこかのトマト祭りみたいなもんです。
もんもん投げ合って、スカッとすれば、地域のわだかまりも溶けてなくなる、
といった寸法です。
…え、もうちょっと穏当な祭りはないか?
はあ、そうですね…祭りというもの自体が、
そもそも非日常性による異化効果にその役割が…
ああそうですか、わかりました。
では「おれおれまつり」はどうですか。
この祭り、実は昨年とある自治体で大きな成果を上げた祭りでしてね。
夜、まっくらな広場でやるんですが、誰かに出くわしたら「誰だい」と聞く。
そうすると聞かれた方は「おれおれ」と答える。
聞いた方は、「ああ、あんたは○○だね」と決めつける。
決めつけられた方はそこからもうその決めつけられた人として
その祭りの間はふるまわなければならない、というそういう祭りです。
これがまあ、実際のところ大好評でして。
会いたかったあの人やこの人になりきって
お互いに久々の邂逅を楽しむことができるというので、
まあ地域のひとたちは仲良くなったそうですよ、ええ。
はあ、もう帰られる。そうですか、それは残念。
いや、ほんとにうまくいくんですけどねえ。
まあ、ダメ元だとおもって、今日の話をお持ち帰りになって、
地域の皆さんと話し合ってみられてはどうですか?
それこそ、祭りになるかもしれませんけどね。
うっへっへっへ。
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出演者情報:大川泰樹 03-3478-3780 MMP所属
