収録記の1(2011.10.29)

まず私は遠藤守哉のことから書きたい。
遠藤守哉は40歳くらい、独身。ビール党。上の写真右手前。
たいへん気持ちのいい人物だが、ちょっと奇妙なところがある。
奇妙…というか、人とちょっと違うところがある。

29日の収録の前々日の夜中過ぎ
予定していたナレーターのひとりから電話があった。
「急に行けなくなりました」
自分で言うのもナンだが
こういうときにいろいろたずねたりしないところが
私のいいところだ。
理由をきいても仕方がない。
また相手も言わない。言い訳もしない。
こっちもこっちでなかなかの人物だ。

しかし困った。
夜が明けて、朝からちょっと考えて
夕方近くなってしまったが遠藤守哉にメールを書いた。
「突然で悪いけど、お願い。」
それほど時間を置かずに返事がきた。
「よろしくお願いします」
遠藤守哉のことはモリヤと読んでいるので以後モリヤにするが
こういうときのモリヤはたいへん気持ちがいい。
問題はそれからだ。

原稿送るけどファックス番号は?
「×××までは覚えているのですが、あとわからないので
 家に帰ってからお知らせします」

おいっ…..
ファックス番号すなわち自宅の電話番号だろうがっ!
それを忘れる奴がいるのか….
幸いこちらのアドレス帳に控えてあった。
そっちが忘れていても原稿くらい送ったるわい。ふっふっふ。
しかし、送れなかった。
「この電話はお客さまの都合で使われておりません」

さてはアドレス帳の番号が間違っているのかと思い
モリヤからの連絡を待つことにした。
しかしその日、収録の前日はTCCの授賞式だった。
出かけねば。
しかし私は会社を出てしまうと自宅にファックスがない。
まあコンビニかどこかから送れるだろう。
授賞式は18時からだったが、
念のために19時近くまで待ってから会社を出た。

TCCのパーティは21時半に解散。
まだモリヤからは何も言ってこない。
ふんふん、さてはどこかで飲んどるな、きみは。
翌日は収録だし、私はウーロン茶しか飲んでいない。
そのまま帰ろうかと思ったのだが
クラブハウスにはファックスがあることに気づいてしまった。
二次会に行けばファックスがある。

クラブハウスの二次会ですっかり午前さまになり
そういえばモリヤのファックスの一件もおぼろになり
収録日の朝になった。
午前10時、モリヤからメールがきた。
「ファックス開通いたしました」
遅いわっ!!もう一生開通するなっ!!!

13時ちょっと前に収録場所である弊社に到着し
コーヒーなどの準備をしていたらモリヤが来た。
収録は14時からだが30分前に来た。

まったくやれやれだった。
遠藤守哉はこういうやつなのだ。
すべての段取りと気配りを木っ端微塵に粉砕する男、
それが遠藤守哉だ。
どこかの現場で会ったときは気をつけた方がいい。
しかもたいへんいい声をしているので
そういうやつだとは誰も思わない。

ちなみに私のアドレス帳の番号は正しかった。
モリヤが電話料金を払うのを忘れていたのだ。
電話料金を払う締め切り日にうかうかと忘れて
草野球のダブルヘッダーをやっていたのだ、このやろ〜(なかやま)

今回のモリヤの収録分は11月13日公開ですが
とりあえず下のyoutubeで古いモリヤが聴けます。

収録記2へつづく(近日公開)


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