雪の降る日

雪の降る日

     ストーリー 赤井澤美穂(東北芸術工科大学)
              出演 清水理沙

真っ白なぼたん雪が人も町も山も関係なく
深々と染め上げていくさまが好きだ。
私の背丈を越えて積もる雪の壁に手を這わせ
転ばないように、ゆっくり、ゆっくり
踏みしめて歩く感覚が大好きだ。

雪道の中、凍った真っ赤な指先が
暖を求めて隣の手とくっつく。
まだ誰もあるいていない、真っ白な雪の原っぱに
内緒でこっそり足跡をつける。
じんじんと寒さにしびれた頬に
そっと手のひらを当てる。

二人で手を繋いで雪のベッドに寝っ転がるのが好きだ。
目の前が見えなくなるくらい降る、わた雪のカーテンが大好きだ。
積もり積もった雪を、
家族総出で汗をかきながら雪かきするのが好きだ。
外から帰って家に入った瞬間の
なんとも言えない安心感がたまらない。

雪に湿ったコートを脱いで、温かなストーブに手をかざす、
寒さも心もとろかすあの瞬間は、涙が出そうなほど、大好きだ。

他のどこにもない、東北にしかない雪の色、
他のどこにもない、東北の雪の名前、
他のどこにもない、東北の冬の温かさ。

東北へ行こう


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