白鳥と石橋けいさん(2013年2月の収録記 1)

2013年2月分の収録は1月26日でした。
本編の原稿は3本。それに東北が2本加わって計6本です。
トップバッターは石橋けいさんで
「東北へ行こう」の原稿を読んでいただきました。
タイトルは「白鳥」
http://www.01-radio.com/tcs/archives/24301

このストーリーは宮城県白石市の白石川に飛来する
白鳥がテーマなのですが
宮城にはおよそ60カ所の白鳥の飛来地があります。
東京で白鳥といえば皇居のお堀の白鳥くらいで
これは渡りをしない留鳥のコブハクチョウです。
お堀の白鳥は多いときで30羽余りいたのですが
次第に数を減らして9羽になりました。

ところが、50年ほど前に皇居から牛久沼に移住させた2羽の白鳥が
現在30羽ほどに増えており
今月になってここから2羽の白鳥が里帰りしたのです。

さて、宮城県白石市の白鳥は昔から信仰の対象でした。
伊達政宗も白石の白鳥は撃ってはならないとしていたそうです。
殿さまも住民も大事にしていた白鳥を
明治維新のときに官軍が撃ったというので
土地の侍が怒って官軍に鉄砲を撃ちかけ、
その弾が舟べりをかすったというので、こんどは殿さまが
責任を取って切腹という大問題にまで発展しています。
どう考えても官軍が悪いです。官軍の責任者、出てきなさい。

白石市は蔵王の麓にある小さな城下町です。
町からは蔵王連峰の白い堂々たる姿が見えます。
その山々のひとつ刈田岳の山頂には白鳥大明神が祭られています。
白石は白鳥を神と崇め、大事にしてきた町なのです。

「白鳥」のストーリーは石橋けいさんが
たいへん柔らかく、物静かに読んでくれました。
すでに公開していますので聴いてくださいね(なかやま)


ページトップへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA