蕗味噌

数日前に蕗のある場所へ行ってつらつら眺めたときは
まだ顔を見せていなかったが
最高気温17℃という日に同じ場所を通ったら
たくさん顔を出し、しかもかなりの割合で開いていた。
いかん、いかんいかん。
うかうかしているとフキノトウではなく蕗の花になってしまう。

その日、スーパーでフキノトウを買った。
今年はじめてのフキノトウ。初物だった。

フキノトウはまず茹でる。
茹でかたかもしれないし、フキノトウ本体の問題かもしれないが
高い確率で黒ずんだ部分ができる。
これはお湯に入れた瞬間に全体に熱がまわらなかったせいだ。
下の写真のように、茹でて水に取ったときに
全体がキレイな緑ならば大成功。

こんなにキレイな緑に茹で上がれば
酒に塩をちょっと入れて煮てもいいのだが
たいがいは黒い部分ができてしまうので蕗味噌にする。
そも蕗味噌はうまいので、
なにもそんなに必死に全体を緑に茹でようと気張ることもない。

茹でた蕗はしばらく水にさらしてアクを抜き
こまかく刻んで水気を絞る。
一方で味噌を用意する。
クルミを擂り鉢で摺って、味噌と合わせてまた摺る。
割合はそんなに悩まなくていいけれど
クルミと味噌が同量くらいからはじめてはいかがでしょう。
そこに刻んだ蕗を混ぜるだけで出来上がってしまう。
クルミ味噌と刻んだ蕗の量が同じくらいかな。
蕗は水気を絞ると量が減るので注意。
下の写真が味噌の擂り鉢に蕗を入れたところ。
今日はクルミのかわりに松の実を使っている。

まあ、こうして実に簡単にできてしまうし
酒の肴にうまいし、白いご飯にもうまい。
売っているフキノトウは栽培ものでアクが少ないが
地方の青空市で婆ちゃんが売っているものは
もしかしたら本物かもしれない。
そいつはアクが強いので、水にさらす時間を長くした方がいいと思う。
スーパーのフキノトウは、30分も水にさらせば大丈夫。
ただし、ときどき水を取り替える、または流水にする。

まあ、そんなわけでとても簡単にできました。
早春の香り、蕗味噌です(なかやま)

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