山本高史のありがとう大賞受賞作「リトル」

連載していたときから好きな小説でしたが
PHP出版の「ありがとう大賞」を受賞し
この3月に出版されました。

山本高史の「リトル」です。
ペットと飼い主をテーマにした小説はときどき見かけるのですが
「リトル」は作者の立ち位置がはっきりしており、
きわめてメッセージ性の高いことが特徴といえます。
しかも、作者独特の情の深さがあります。

山本高史も犬を飼っていましたが
自分の犬が老いて死んでいく姿にわあわあ泣きながら、
でも冷徹な目でちゃんと、犬を飼うこと、犬の世話をすること、
犬を愛すること、犬が重荷になること、
そしてまた犬を愛することを見つめていたんだろうなあと思います。
ひとくちで言ってしまうと「とてもいい本」なのです。

やさしい文章で子供でも読めますし
さらに言ってしまうと「国民的良書」といえます。

まだ手に取っていないかたはぜひ(なかやま)


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