秋田勇人のスパイクス見聞録 ③~僕のスパイクスとラジオCMのはなし~

僕は今回のスパイクスにラジオCMを出品していました。
僕としては初めて海外賞に出品できたCMなので、愛着たっぷり。
沢山の人に協力してもらって、
海を渡ることができた、かわいいラジオCM。
なんとか賞にひっかからないかなぁと、
やきもきしながらシンガポールへ向かいました。

で、賞の発表といえば、
最終日にドーンと行われるイメージがありますが、
まずは1次選考の結果としてショートリストが発表されます。
ここで入っていなかったら、受賞の可能性はゼロ。
というか、受賞に2歩も3歩も及ばなかったことが分かります。

今回、ラジオのショートリストは
初日の11時に発表されることになっていました。
11時ピッタリにスマホでスパイクスのHPにアクセス。
何度もリロードを繰り返し、
ついにショートリストの一覧が表示されました。

………ない。
3回くらい見直しましたが、やっぱり残っていません。
こうしてスパイクス開始から3時間もたたないうちに、
あっけなく受賞の夢は潰えたのでした。

たっぷりと凹み、悔しがり、
12時間後にはドリアンをヤケ食いしたりするのですが、
会場でボンヤリしていてもしょうがありません。
ショートリストに残った作品を、備え付けのPCで聞きこんで、
自分なりに傾向を探っていました。

①音モノ強し
海外賞で音モノは強いです。
ごちゃごちゃ言わなくても伝わりますもんね。
スパイクスでもSEモノやクラシックの演奏をイジるものが入賞していました。

②ベタ強し
ラジオのショートリストを聞いていて、
「あれ、この手法、広告の年鑑で見たなぁ…」
というものもありました。
もちろん誰も聞いたことのないような
新しいアイディア・手法が望ましいのですが、
海外賞っていう「一発かぎり」の場では、
わかりやすいベタさが強いのかなと思いました。
(パクリは絶対ダメですけどね!)

③キャンペーン強し
これは近年の傾向だと思いますが、
ラジオだけのCMではなく、
大きなキャンペーンの一環としての
ラジオCMが多く入賞していました。

特にキャンペーンものを仕切るのがなかなか難しい若手にとって、
①②を踏まえた王道モノのラジオCMを作るのが、
海外賞をとる手っ取り早い方法でしょう。
言うは易し、なんですけどね。

次こそは、壇上に登りたい。
そう強く思いました。

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