ご無沙汰でした、上杉祥三さん(2013年3月の収録記-2)

何を隠そう、1980年代のころ
私は夢の遊民社の大ファンでした。
当時夢の遊民社で主役を張っていたといえばですね、
野田さんはもちろんですが、上杉祥三、段田安則。
女優では竹下明子に円城寺亜矢。
ああ、思うだになつかしい。

そんなわけで、当然ながら私は上杉祥三ファンだったわけです。
舞台の上杉さんはそりゃあいい男でした。
1ヶ月の公演で、なにしろ動きまわる劇団ですから
役者の皆さんは疲れてくるわけです。
しかし、どういうわけか上杉さんは疲れると余計に走りまわるという
面白い癖がありました。
セリフが多いので頬がこけてくるんですが
そのこけた頬の人が無意味に走りまわっているんですよ。
迫力ありました。

で、直川隆久さんの原稿を見て
この狂気の総理大臣のキャラを読める人は…って悩んだときに
ふっと上杉さんの顔が浮かんだわけですね。

本当に出演ありがとうございました、上杉さん。
いまは舞台に映画にドラマ、芝居の脚本を書いたり
演出をなさったりしておいでですが
また走りまわる上杉さんも見たいです(なかやま)

上杉祥三 & 長野里美の演劇ユニット「トレランス」
http://www11.ocn.ne.jp/~tole2012/

下のyoutubeで走りまわる上杉さんが見られます

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はじめまして植野葉子さん(2013年3月の収録記-1)

薄幸な感じの役が似合うのではないかと思ったもので
つい声をかけてしまいました。
はじめまして、植野葉子さん。

マイクの前で、姿勢正しく椅子に座って、足を広げて…
この感じ、どこかで知ってるな…そうだタカラヅカの男役だ。
いや、でも植野さんは女役だったはずだけど。

たずねみたら
「両方やってました」という返事で。

なるほど、そうでしたか。

植野さんには小山佳奈さんの「シベリアの花」を
読んでいただきました(なかやま)

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岡田優くんの不思議な魅力(2013年2月の収録記 3)

岡田優くんのナレーションがうまいかと訊かれると
うまくはないというしかないですが
この世界、うまいのがいい、うまいのが面白いとは限らないのです。

では岡田くんのナレーションのどこがいいのかと訊かれると
強さがいいと私は最初に答えると思います。
強くて若いです。

この強さがどこから生まれるのか、私はわかりません。
うまく読もうと思っていない、とか
同じような意味になりますが、余計なことを考えない、とか。
ああ、そうだ。
強いというのは単純ということでもあるかもしれません。

強くて若くて真っ直ぐな岡田優くんは
今回「東北へ行こう」の「小さなハル」を読んでくれました。
この原稿はたいへん岡田くんに合っていたと
私は思います(なかやま)

小さなハル:http://www.01-radio.com/tcs/archives/24304
(2月20日に公開されます)

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遠藤守哉はいつも同じ顔で写る(2013年2月の収録記 4)

「いつも同じ顔で写るよね、モリヤは」と言いながらカメラを向けたら
では違う顔で写ってみますと答えてくれたが
撮ってみるとやはり同じ顔だった。

着ているものもだいたいいつも同じようなものだし…
と書きつつ、ふと自分を振り返ると
それは私にも言えることで
まったく同じジャージーのズボンを7枚持っていたりする。
そのジャージーで会社に行くのだが
毎日替えても1週間着替えていないと思われるわけで
私は決してモリヤのことをあれこれ言えた立場ではなかった。

しかしそれは着るもののことだ。
顔はどうなんだ。
同じ顔で写るというのはどうなんだ??

顔にブレがないということだろうか。
そんなことってあるのだろうか。
いまモリヤにリンクさせるために
事務所の遠藤守哉プロフィルを開いたら
そのプロフィル写真は微妙に顔が違っていた。
おお、公式写真だと違う顔になるのかと思って眺めたら
そうではなかった。写真が若かった。

遠藤守哉は2月も直川さんの原稿を読んでいる。
近ごろレギュラー化しつつある。

直川隆久「砂漠にて」:http://www.01-radio.com/tcs/archives/24323
(2月17日に公開されます)

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岩本幸子さんは日本酒を学習中(2013年2月の収録記 2)

岩本幸子さんは日本酒を学ぶ意欲が満々でした。
上の写真は同じく日本酒マニアの最強&最恐ミキサー森田仁人に
取材している岩本さんです。
三軒茶屋の日本酒のうまい店を知りたいのだそうです。
稽古の帰りに、そして芝居の幕が開いたら開いたで
やはり毎晩飲もうという意欲が感じられます。

さらに岩本さんのバイト先は遠藤守哉の家の近くだと判明し
守哉にも取材していました。
バイト帰りに飲もうという意欲が感じられます。
そのうち日本酒のうまい店に詳しくなったら
ぜひこちらが教えていただきたいものです。

あっ、酒に目が眩んで最後になりましたが
岩本幸子さんには佐倉康彦さんの原稿を読んでいただきました。
たいへんむづかしい原稿でしたが、たいへんお見事でした。
オトナな雰囲気でした。
ええもう、読みだけ聴いているとですね、
岩本さん本体がこんな気さくな人とは思えないくらいです(なかやま)

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白鳥と石橋けいさん(2013年2月の収録記 1)

2013年2月分の収録は1月26日でした。
本編の原稿は3本。それに東北が2本加わって計6本です。
トップバッターは石橋けいさんで
「東北へ行こう」の原稿を読んでいただきました。
タイトルは「白鳥」
http://www.01-radio.com/tcs/archives/24301

このストーリーは宮城県白石市の白石川に飛来する
白鳥がテーマなのですが
宮城にはおよそ60カ所の白鳥の飛来地があります。
東京で白鳥といえば皇居のお堀の白鳥くらいで
これは渡りをしない留鳥のコブハクチョウです。
お堀の白鳥は多いときで30羽余りいたのですが
次第に数を減らして9羽になりました。

ところが、50年ほど前に皇居から牛久沼に移住させた2羽の白鳥が
現在30羽ほどに増えており
今月になってここから2羽の白鳥が里帰りしたのです。

さて、宮城県白石市の白鳥は昔から信仰の対象でした。
伊達政宗も白石の白鳥は撃ってはならないとしていたそうです。
殿さまも住民も大事にしていた白鳥を
明治維新のときに官軍が撃ったというので
土地の侍が怒って官軍に鉄砲を撃ちかけ、
その弾が舟べりをかすったというので、こんどは殿さまが
責任を取って切腹という大問題にまで発展しています。
どう考えても官軍が悪いです。官軍の責任者、出てきなさい。

白石市は蔵王の麓にある小さな城下町です。
町からは蔵王連峰の白い堂々たる姿が見えます。
その山々のひとつ刈田岳の山頂には白鳥大明神が祭られています。
白石は白鳥を神と崇め、大事にしてきた町なのです。

「白鳥」のストーリーは石橋けいさんが
たいへん柔らかく、物静かに読んでくれました。
すでに公開していますので聴いてくださいね(なかやま)

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