帰郷

帰郷
       スト−リー 阿部将也(東北芸術工科大学)
          出演 岡田優

一度、出ていったんだ。
都会へ行けば、
キラキラした世界に飛び込んでしまえると知っていたから。

本当にキラキラしてた。
まるで日本じゃないみたいに。
けれどもオロオロしてた。
まるで日本にいないみたいに。

遊ぶ所なんて山ほどあるし、
欲しいモノだってすぐに手に入ったし。
でもねえ、何か駄目だったんだ。

星ってさ、都会でも見れるんだよ。
虫ってさ、都会にもいるんだよ。
そしたらなぜだかか泣きたくなって。

ああ。そうか。
都会にはふるさとがないんだなって。
ふるさとはふるさとにしかないんだなって。

リアスの海岸も
そこに浮かぶ牡蠣のイカダも。
ブナの原生林もそこから流れ出す水も
そしてその水を引いた田圃に実る稲穂も。

峠のマザーツリー、じいちゃんが好きな地酒
広い空、降る雪のしずけさ….

そしたら何だか、そこに居たくなったんだ。

ふるさとはふるさとにしかない。
東北は 東北にしかない。

東北へ行こう

旅・東北http://www.tohokukanko.jp/

東北観光博http://www.visitjapan-tohoku.org/


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大好き青森

大好き青森

          ストーリー 青山成美(東北芸術工科大学)
             出演 地曵豪

なに?青森?青森なんて田舎だよ!
正直言って夏のねぶた以外は活気無いし、
それ以前に人いないし、
天気いつも良くないし、
雪多いし、
冬が寒いからって夏が涼しいわけでもないから普通に暑いし、
冬寒いせいなのか料理の味付け濃いし、
交通の便悪すぎで車ないとどこにも行けないし、
流行のお店は基本的に無いし
スタバだって最近出来たんだよ。
それに民放も3局しかなくってフジとかテレ東映んないし、
「いいとも」も夕方とかに放送されてるんだよ?
しかも再放送。意味分かんない!
第一方言とか訛りが凄くて何言ってるのか本当に分かんない。
Öえ?そんなに嫌わなくてもって?

ううん、好きだよ、大好き。青森。

東北へ行こう

あおもり案内名人http://www.atca.info/

青森県観光情報http://www.aptinet.jp/index.html

青い森の写真館http://www.aosya.com/


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広島から7時間

広島から7時間 
 
          ストーリー 古川翔子(東北芸術工科大学)
             出演 いせゆみこ

広島から、新幹線で7 時間かかる。
東京で一度乗り換えて、山形まで7 時間。
地図を広げて
ものさしで長さをはかって笑った

「うわぁ、ばり遠い」「嘘じゃろ」
「でも新幹線とおっとる」「ほんまじゃ」

「山形はさあ、夏はきっと涼しいんじゃろうね」
「だって東北じゃもんね」
「ええなあ、クーラーなんかいらんじゃろ」
「ほうじゃね」

山形の夏は日本で一番暑かった記録があるって知ったのは
こっちに来て最初の夏
タクシーのおじさんに教えてもらった

その年の夏は、本当に毎日暑かった
知っとるかな
さくらんぼとかラフランスとか、ばりおいしいんよ
お店で買わんくても大家さんとか店長さんがくれるんよ
みんなやさしいの
山形すごいじゃろう
夏はじりじり暑いけん、トマトやキュウリが美味しく育つよ
とうもろこしがすっごい甘いん
一緒に食べようね

7 時間かけて会いに来てくれるあなたには
ありがとうとかお疲れさまじゃ足りんけん
とびっきりをいくつも用意せにゃいけんね
見たことないくらい空いっぱいの星とか
金色になびく稲穂とか
うちの見つけたとびっきりでおもてなししよう
新幹線の7 時間ずっと楽しみにしておいで

また会える日までどうぞお元気で
広島のあなたへ
山形のわたしより

東北へ行こう

やまがたへの旅http://yamagatakanko.com/

庄内を遊ぼうhttp://www.4071.net/

庄内映画村http://www.s-eigamura.jp/

温泉王国やまがたhttp://yamagata-onsen.org/

おいしい山形http://www.yamagata.nmai.org/


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陸羽東線

陸羽東線

           ストーリー 中山佐知子
              出演 大川泰樹

樹々の梢を下に見て、列車は進みます。
空がとても近くに感じられます。

山形の新庄という駅から乗った陸羽東線は
二両編成のワンマン列車でした。
スノーシェードをいくつもくぐりながら登り道を行くと
山に閉ざされたところどころに
つつましく田圃のひらけた土地があります。
その田圃のなかにホームがあって列車が止まります。

このあたりの田圃は、きっと
山の仕事をする人たちが自分の食べる米をつくるために
一生懸命に開いた田圃です。
売るほどはなくても米が獲れ
ホームしかない駅には、それでも列車がやってきます。
まわりは山と峠に囲まれ、うるさい音がひとつもありません。
川に鮎の鱗が光るころには蛍も飛ぶのでしょう。
樹々が色づくころには、
冬に備える山の恵みがあるはずです。

それはとても静かで満ち足りた風景でした。

そんな小さな集落をいくつも結びながら
列車は奥羽山脈を分け入っていきます。

それは単なる移動手段ではありません。
人のいる土地を避けてトンネルばかりくぐりながら
フルスピードで走り抜ける列車とはまったく異なる存在です。
陸羽東線は、そこに住む人のゆるやかなテンポと
呼吸(いき)を合わせて走るのです。
ふるさとの暮らしと深く結びついているのです。

もう一度乗りたいな
僕はいつもそう思って、あの列車を振り返っています。

東北へ行こう

トレたび:http://www.toretabi.jp/travel/vol01/01.html

鳴子温泉郷観光協会:http://www.naruko.gr.jp/index.php

山形最上温泉郷・瀨見温泉:http://semi-spa.com/html/map.html


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岩手の緑について

岩手の緑について

           ストーリー 岡村雅子
              出演 大川泰樹

私は、ロバート・バーンズ。
スコットランドの国民的詩人だが
天国の休暇を利用してふるさとスコットランドに帰るつもりが
なぜか岩手に到着してしまった。

それにしても岩手のこのあたり
つまり盛岡から宮古へ抜ける国道106号線の風景は
どうしてこんなにスコットランドに似ているのだろうか。
ここは私のふるさと同様、緑にあふれている。

いや、いやしくも私は詩人なのだから
緑というひと言で片付けるのは怠慢というものだろう。
岩手の山々は世界中の緑という色彩をすべて集めた絵のように
或いはゴブラン織りの刺繍のように
木々の緑が折り重なり、盛り上がっているのだ。

オウムの羽根のようなパロットグリーン、
ワサビの根のようなサーフグリーン。
いやいや、ここは日本なのだから日本語にしよう。
白い茶碗に汲みだした緑茶のようなひわ色。
芽吹いたばかりの草のような萌葱色。
説明無用の柳葉色。苔色、松葉色、青竹色。
若草色に若葉色…
岩手の緑の美しさにはさすがの私のペンも及ばない。

岩手は私の故郷スコットランド同様、冬が長い。
枝をおおった雪が溶ける春から夏が終わるまでが本当に短い。
だからきっと、岩手の山の緑は春の芽吹きの喜びの色なのだ。
短い夏を謳歌するエネルギーの色なのだ。

美しい緑の岩手に
私は天国に戻ったら一編の詩を捧げたい。
それはきっとこんな言葉ではじまる。

東北へ行こう

岩手の旅http://www.iwatetabi.jp/

三陸ネットhttp://www.pref.iwate.jp/~hp060201/

宮古旅手帳http://www.kankou385.jp/


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津波に勝ったクジラ

津波に勝ったクジラ

           ストーリー 岡村雅子
              出演 坂東工

岩手県盛岡から
緑の山の中をクルマで駆け抜けると、
海沿いに山田町が見えてくる。
波もなくひたすら静かな湾を背にすると、
目にとびこんでくるのは、だだっ広い土地と、
家があったはずの四角い区画。

地面に落ちている茶碗の破片を見ると、
ここは人々が普通に食卓を囲んでいたんだと思いだす。
3月11日。津波はみんなの生活を
文字通り跡形もなく流してしまった。

そんななか、ぽつんと残った白い建物がある。
「鯨と海の科学館」だ。
足を踏み入れると巨大な白い物体が見える。
17.6メートル。世界最大級のマッコウクジラの骨の標本が、
天井から5メートルの高さにつるされたまま残っているのだ。

山田町はかつて鯨の町だった。
その標本は、1987年商業捕鯨の最後に捕獲された鯨の骨格を
3年間砂浜に埋めて油を抜き、
地元の子供たちが掘り返して復元したものだ。
十数年前にオカに上がった鯨は、
今回10メートル超えたと言われる津波を見事に泳ぎ切ったのだ。

津波を乗り越えた鯨は山田町の復興のシンボルになり
その強さと生命力でみんなを勇気づけている。

岩手県山田町HPhttp://www.town.yamada.iwate.jp/

岩手県山田町観光協会HPhttp://yamada-kankou.jp/

鯨と海の科学館http://www.town.yamada.iwate.jp/kujirakan/

鯨と海の科学館公式ブログhttp://yamada-kujira.seesaa.net/

山田名物かき小屋再開中http://yamada-kankou.jp/info/2011-10_kakigoya.html


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