五島のはなし(105)

こどものころのはなし。
故郷である五島の福江島で
ガラクタとかどこかから拾ってきたような木材を
いつもリヤカーでひっぱって歩いてるおじいさんがいた。

おじいさんは、そうやって集めてきたものを
積み重ねて、大きな、そして異様な建物をつくっていた。
記憶があいまいなのだけど
全体にグレーがかっていて、てっぺんがドーム状になっていた気がする。

このおじいさんのことはたしか本になって
タイトルは「遥かなる約束」だったと思う。
だれかエライ人との、大切な約束を守るために、
その建物を一生かけてつくりつづけている、という内容だったはず。
・・・でもこの本がどこに行ったか見つからないので、
これまたほんとかどうか定かでない。

いつ頃だったか、おじいさんの姿を見ることがなくなり、
その後、建物も取り壊されてなくなってしまった。
けど、あの異様な建物のことをずーっと覚えていて、
ある年代以上の五島の人なら、
きっとみんな覚えてると思うのだけど、
あれって結局何だったんだろう?
だれか正確な話を知ってる人いないかなあ。

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コメント / トラックバック 10 件

  1. あらかぶ より:

    本、持ってるよ

  2. 中村直史 より:

    おお、夏もってきてよ。
    あれ、何の建物だったんだっけ。

  3. hal より:

    アノおじさんわすれられないですね・・、
    ふと思い出すことあります。
     記憶があいまいなんだけど、確か
    NHKで特集番組みたいなのがあったような・・・
     なんだか感動したような・・・
    あの建物がもうないんだな~、と
    切なくなったのは確かです。
     

  4. あらかぶ より:

    観音堂じゃなかったっけ?(いいかげんだな)

  5. 厚焼玉子 より:

    あっ、直史はいつ五島に帰るんだろう。旧盆だったっけ。

  6. 中村直史 より:

    halさま
    コメントありがとうございます。
    忘れられないですよねえ。
    でも正確に何をやっていたかがわからないのです。

    あらかぶさま
    観音堂・・・だっけ?

    玉子さま
    8月7~17帰ります。長っ!
    でも今年こそまるまる完全オフにしますっ!
    釣らなければならない魚がいるのです。
    9月のVisionどうしよう・・・

  7. 厚焼玉子 より:

    直史くん、9月休むなら早めにね。
    それもそうだけど、きょしょーから話があったと思う
    あっちの仕事はどないするんじゃいっ!

  8. KUWA より:

    はじめまして。五島出身者です。

    いつ頃の話なのでしょう。興味深いです。

    それから、場所は、どこにあったのでしょう?

    本の名前も知りたいです。古本屋で見つかればいいな。

  9. 厚焼玉子 より:

    KUWAさま
    五島出身者は五島で盛り上がっているので
    たぶんパソコンの電源も入れていないと思います。
    今日あたり帰京すると思います。少々お待ちくださいね。

  10. 中村直史 より:

    KUWAさま

    「遥かなる約束 ― たった一人の聖堂づくり」
    今井美沙子
    サンケイ出版 (1979/02 出版)

    が本の情報です。
    絶版でネットでも手に入りにくそうです。
    ちなみにこの夏、福江の図書館で見つけました。
    建物は仏像(観音様)のためにつくられていたもので、
    当時は全国的な雑誌でも
    「日本のガウディ」といった紹介のされ方をしていたそうです。
    建物は、三番町、うませんばばの交差点あたりにありました。

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