![中川李枝子 中川李枝子](/vision/wp-content/uploads/2009/08/gurigura2-300x206.jpg)
ぐりとぐらと中川李枝子
おとなが思うより、こどもはおとなの策略に敏感。
教育にいいとか、教訓になるとか、
そんなことには
ぷいっとよそを向いてしまう。
だから、
「ママ、なにか読んで」といわれたとき
こんな絵本はいかがでしょう。
ぼくらのなまえは ぐりとぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
二匹のねずみが主人公。
40年以上も愛されつづける絵本「ぐりとぐら」。
作者の中川李枝子さんはいいます。
本で何かを教えようなんてしてはいけないと、私は思うの。
楽しめれば、それでいいのよ。
そうか、だから子供と仲良しなんですね。
![tsurube](http://www.01-radio.com/vision/wp-content/uploads/2009/08/1300f40cb6582e518c31c61f7c35c8b0-300x199.jpg)
笑福亭鶴瓶
アイツは、いい人じゃなくて、
いい人だと思われたい人なんだよ。
そう言ったのはタモリ。
アイツとは、ご存じ、笑福亭鶴瓶である。
本人みずからこんなことを言う。
子供が「ツルベ!」って言ってくれるのは、
「ツルベ!」って言ってもらおうと思ってやってることなの。
だから自然じゃないよね。
だけど、そうやってることが三十八年続くと、もう自然なの。
だからよう言うの。
俺、ホンマにどんな性格かもわからんようになってもうたって。
芸歴38年。いい人でいることも、鶴瓶の芸のひとつ。
![ナンシー関 ナンシー関](/vision/wp-content/uploads/2009/08/eye-300x225.jpg)
ナンシー関
オリンピックがはじまる前に
「感動をありがとう」っていう
番組編成しちゃうのがすごいよ。
消しゴム版画家にしてテレビ評論家、ナンシー関。
テレビの向こうに、ぼんやりと感じる違和感。
そのあいまいなものの正体を、
4センチ角の消しゴムと、原稿用紙のマス目の中に、
ナンシーは刻みつけた。
見えるものしか見ない。
しかし目を皿のようにして見る。そして見破る。
そんな目が私にも欲しい。
![花森安治 花森安治](/vision/wp-content/uploads/2009/08/life2-300x212.jpg)
花森安治(はなもりやすじ)
ある家庭のみそ汁の作り方を改めさせるほうが、
内閣の一つ二つを倒すより難しい。
それは花森安治の口ぐせだった。
もっと暮しを大切にとの思いを込めて
戦後まもなく創刊された
雑誌「暮しの手帳」の編集長。
実は花森、戦時中は国の標語の
開発にかかわっていた。
「ほしがりません、勝つまでは」
という有名な標語も花森がつくった。
でも、ある日のこと。
「贅沢は敵だ」と書かれたポスターに
一文字の落書きが見つかる。
「贅沢は素敵だ」
犯人は花森だという噂が流れた。
ほんとうだとしたら、なんて素敵。
誰より言葉のちからを信じた、
誰より言葉のちからを恐れた、
反骨とユーモアのひと、花森安治らしい。