2009 年 8 月 14 日 のアーカイブ

番組制作奮闘記-4


自由がいちばん、難しい。 (細田高広)

前回の記事にあった、南麻布の夜。
思い返して手帳をめくってみたら、
6月8日と書いてあります。
オンエアーからさかのぼること約2ヶ月ですね。

僕らは早速、翌日から原稿に取り組みました。
が、思うように筆が進みません。
「コンビニを舞台にしたオムニバスで、あーで、こーで…」
と皆で話しているときには捉えた気がした「企画の芯」。

それが、いざ原稿用紙を前にすると
蜃気楼のように儚く消えてしまうのです。

こんなとき、普通の広告制作の仕事ならば
オリエンペーパーを読み返して
「そうそうこれが問題なんだよな」
と一から再確認できるのですが。

この仕事にお題なんてあるはずありません。
純粋に、何が書きたいの?が試されている。

はて。コンビニを舞台に、
一体何を書けば面白いんだろう。

何も制約のない広大な白紙が、
まるで砂漠のように思えてきます。

悩んだ挙句、
コピーライターだし広告発想で進めてみよう、
とコンビニの中の商品に寄り添って書き始めました。

僕と八木田でなんとか揃えた原稿、およそ5本。
おそるおそるJ-WAVEの久保野さんと、
厚焼玉子さんに送ります。
すると、返事はすぐに帰ってきました。

「商品に縛られ、自由を失っています。」

不自由な言葉は、すぐにバレる。

(つづく)

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五島のはなし (番外)

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「五島のはなし」連載中の中村直史くんが
五島に帰ったきり、ちっとも記事を更新しなくなりました。

図書館のパソコンで仕事をする羽目になったという
噂もききますが、もしかしたら
鯛やヒラメと舞い踊っているのかもしれません。

折しもいま、五島の福江島は
お盆の行事「チャンココ踊り」の最中です。
写真のように腰ミノをつけて花笠を被った人たち、
(なんだか派手な浦島さんのようです)が踊ります。
直史くんも踊っているのかもしれません。
その際、鯛やヒラメや乙姫さまはご一緒なのでしょうか。
興味があります。
興味がありますが、直史くんは記事を送ってくれません。

さて、そのチャンココ踊りは長崎県の無形民族文化財です。
チャンと鉦を鳴らしてココと太鼓をたたくから
「チャンココ」だ、という説もありますが
やはりここは韓国語をひもといて
「チャンゴ」=「太鼓」であることを理解すべきと思います。
発祥は定かではありませんが、
800年ほど前から伝わっているそうです。
親から子へ伝授される踊りだそうで
観光客が飛び入りで踊れるものではありません。
(だいたい腰ミノは普通に売っていないと思います)

中村直史くんもお父さんから伝授されているのでしょうか。
腰ミノを用意すれば踊ってみせてくれるでしょうか。
帰京が待たれます(厚焼玉子)

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