石橋涼子 11年3月27日放送


冒険の話 和泉雅子

勉強が苦手だった少女は、
働けば学校に行かなくていいと考え
児童劇団に入ることにした。

これが、吉永小百合・松原智恵子とともに
日活三人娘と呼ばれた女優、和泉雅子のはじまりだ。

歌も演技も下手だったが、
顔がきれいだからという理由で採用され、そして売れた。

人気がでると今度は自由がなくなった。
どこへ行くのにも母親か付き人が着いてくる。
20代になってもデートをしたこともなければ、
女友だちと会うことすら難しかった。

あるときテレビ番組のレポーターとして南極に行き、
大自然の広大さと自由の魅力にとりつかれた。
初めて自ら何かを望み、成し遂げたいと思ったのが、
北極点到達だった。
女性冒険家・和泉雅子が生まれた瞬間だった。

日本人女性初の北極点到達を成し遂げ、
今も毎年のように北極への旅を続けている。
マイナス40度の寒さに耐えるために脂肪を蓄えている彼女の容貌は
女優時代とはだいぶ異なるが、
和泉雅子はいつも笑顔でこう語る。

昔はキレイだったと言う人もいるけれど、
私は今の方がいい顔をしていると思うの。

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