2014 年 2 月 22 日 のアーカイブ

古居利康 14年2月22日放送


kotaro1981
やめない男 三浦知良

カズは、やめない。

背番号11が立つピッチから、
試合終了のホイッスルはまだ聞こえない。

日本代表がブラジルワールドカップ出場を
決めた日、カズはこう言った。

「日本人であれば誰でも
 2014年のワールドカップに出る権利がある。
 高校生でも大学生でも、
 46歳の僕にあってもおかしくないわけですから。
 そういう思いで毎日を過ごしたい。」

1993年、ドーハの悲劇を味わった。
1998年、フランスワールドカップの本戦出場
メンバーからはずされた。

ワールドカップへの思いは、
いまもカズの胸の奥で燃えている。

1982年、15歳で単身ブラジルに渡り、
18歳でプロとしてデビューして以来、29年。

横浜FCで10年目のシーズンを迎える2014年、
2月26日、三浦知良は47歳になる。

topへ

古居利康 14年2月22日放送


robbiesaurus
やめない女 クルム伊達公子

伊達公子は、
1996年にコートを去った。

ウィンブルドンの準決勝で、
シュテフィ・グラフに敗れてから、
2ヵ月後のことだった。
早すぎる引退を、誰もが惜しんだ。

11年半ののち、伊達公子は、
クルム伊達公子として帰ってきた。

2009年、全日本選手権で優勝。
2010年、全仏1回戦突破。
2011年、15年ぶりにウィンブルドンの
センターコートに登場。
昨年のウィンブルドンでは3回戦進出。
史上最年長の記録となった。

クルム伊達公子の挑戦を支えているのは、
夫ミハイル・クルムのこんな言葉かもしれない。

「彼女がツアーに行きたいなら、
 100%応援する。
 奥さんが幸せになれることを
 僕は応援したいから。」

topへ

古居利康 14年2月22日放送


Patent
やめない男 山本昌

マサは、やめない。

一風変わったフォームから繰り出す、
スクリューボールとカーブ。
140kmに満たないストレートで、
打者を牛耳るそのスタイルは健在だ。

昨年8月、神宮球場でのヤクルト戦。
48歳での先発登板勝利は、
日本プロ野球史上最年長の記録となった。

山本昌。愛称、マサ。
1983年、ドラフト5位で中日に入団。
以来、ドラゴンズ一筋30年。576試合に登板、
対戦した打者は延べ13795人。218勝164敗。
セリーグ最多勝3回。最優秀投手賞2回。
投手最高の栄誉・沢村賞も獲得した。

それでもマサはマウンドに立つ。
中日球団幹部は、「やめろという理由が
見つからない」と言う。

31年目のシーズン、
ローテーションの一角をめざして、
いまスプリングキャンプは佳境に入った。

topへ

古居利康 14年2月22日放送


SaundiSeptember
やめない男 イチロー

僕は、やめない。

イチローは、その思いをこう表現した。

「まだ苦しみが足りない。
 そう思えるうちはやめない。
 まだ苦しめる。やれる、と
 思っていることがたくさんある。」

40歳で迎える、
メジャー14年目のシーズン。
ニューヨーク・ヤンキースか。別の球団か。
どこでやろうとレギュラーを約束されない、
厳しい一年がはじまる。

けれど、イチローは言う。

「年を取ることを認めつつ、前に進む。
 オレおじさんだから、と言いながら、
 胸のこのへんがフツフツしてる。」

50歳まで野球をつづけたい。
だけど、少しでも腹が出てきたらやめる。
若いとき、そう広言していた
イチローのおなかまわりのシルエットは、
2014年2月現在、若いときと何も変わっていない。

topへ


login