名雪祐平 14年5月31日放送

薔薇よ、薔薇  ゲーテ
童は見たり、野なかの薔薇
有名なドイツ歌曲『野ばら』の冒頭。
詩はゲーテによる。
実は物悲しい恋の歌。
この童は、大学生だったゲーテ自身。
薔薇は、恋人のフリーデリーケ。
二人が出会う歌の一番から打って変わり、
二番は鬼気迫る。
 童は言った
 おまえを折るよ
 野ばらは言った
 ならばあなたを刺します
 いつも私を思いだしてくれるように
そして三番。
 童は野ばらを折った
 野ばらは童を刺した
薔薇よ、赤い薔薇よ 野なかの薔薇

 
			











 











