
男と女の『古事記』
『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。
イザナギとイザナミはお互いのむくむくと成長した体を見つめ合った。
「でも私の体には一つ足りないところがあるの」
とイザナミが言うと、
「ぼくの体には一つ余計なところがあるよ」
とイザナギ。
「ぼくの余計なところを君の足りないところに埋めてみるのはどうだろう」
「いい考えね」
そして二人は子供をつくった。
失敗もしたけど元気な子供たちをたくさん生んだ。
その子たちが日本の島々になった。

男と女の『古事記』
『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。
イザナギとイザナミはお互いのむくむくと成長した体を見つめ合った。
「でも私の体には一つ足りないところがあるの」
とイザナミが言うと、
「ぼくの体には一つ余計なところがあるよ」
とイザナギ。
「ぼくの余計なところを君の足りないところに埋めてみるのはどうだろう」
「いい考えね」
そして二人は子供をつくった。
失敗もしたけど元気な子供たちをたくさん生んだ。
その子たちが日本の島々になった。

男と女の『古事記』
『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。
イザナミが死んだ時、イザナギはどうしてもあきらめきれなくて、
死者の国にまで探しに行った。
でもそこで見つけた愛する人は変わり果てた醜い姿になっていた。
「見ないでって言ったのに」
その顔を見て、イザナギは怖くなって逃げた。
追いかけてくるイザナミ。
振り切ったイザナギは、黄泉の国の出口を岩でふさぎ、
こうして二人の間は永遠に終わりになった。

男と女の『古事記』
『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。
スサノオは乱暴者であった。
田畑を壊し、用水路を埋め、神殿に汚物をまいた。
父を怒らせ、姉を困らせ、ついには神々に追放されてしまった。
そんなスサノオが遠い出雲の地で、
怪物への生け贄にされそうだった一人の少女と出会う。
彼女のために怪物と闘って、命を救った。
スサノオは誇らしいすがすがしい気分だった。
やっと自分のいる場所を見つけたような気がした。
その地に家を建て、少女クシナダヒメを妻にし、歌をうたった。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を

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男と女の『古事記』
『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。
オオナムヂは末っ子で体が小さくて、兄達からひどくいじめられていた。
何度も殺されそうになって、とうとう逃げ出した。
助けを求めに行った家で、そこの娘スセリビメと出会った。
その瞬間、お互いに一目ぼれ。
二人はさっそく愛し合った。
それを聞いた娘の父は怒った。
無礼な若者に次々と過酷な試練を与える。
ひ弱だったオオナムヂは試練を克服するうちに、
しだいに強くたくましくなって行った。
とうとう娘を父の手から奪い取った。

男と女の『古事記』
『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。
スセリビメを手に入れて自信満々のオオナムヂ。
自分をいじめた兄達を追い払い、
山のふもとに立派な宮殿を建てて、王となって国づくりを始めた。
日本中を歩きまわり、いい女を探して妻にした。
そんな彼を人はヤチホコと呼んだ。
正妻のスセリビメは嫉妬して、
ある日、馬に足をかけて出かけようとするヤチホコを引きとめ、
熱い思いを歌にして訴えた。
わたしにはあなた以外に男はいない、あなた以外に夫はいないと。
これにはヤチホコもくらっときた。
二人はお互いの首に手をかけあっていつまでも仲良く暮らしたとさ。
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