五島のはなし(24)

さきほど、編集者をしている親友から電話がありました。
「五島うどんのことを取材することになった。五島うどんについて教えて」

よしきたまかせろ、と思ったけれど、
正直、五島うどんについてほぼ何も語れない。
会社でも同僚から「五島うどんって美味しいらしいね、日本3大うどんのひとつだってね!」
と言われることがあり、そのたびに、
「ええ、うまいですよ!トビウオのだしで食べるんです!」
なんて、さも毎日食べてました的勢いで答えるのだけれど、
実は島を出るまで、トビウオのだし(アゴだし、と呼びます)で
うどんを食べたことがありませんでした。

・アゴだしで食べる。
・ほそい。
・うまい。
・上五島が名産地。
・五島うどんは、讃岐、稲庭に並ぶ日本3大うどんのひとつ。
・いやいや、讃岐、稲庭、水沢うどんこそが日本3大うどんという説もあり。
・そもそも日本に、「〇〇うどん」って、上記の4つくらいしか存在しないんじゃないか?
・だから水沢うどんと五島うどんで3つ目の座を争わず、いっそ「日本4大うどん」でいいんじゃないか?

以上が五島うどんに対する僕の全知識(とギモン)でありまして、
もちろん「うまい店情報」など全くなく、
友人の電話も、彼が調べた情報に対して
「うん」「そう」「かもね」の3ワード(正確にはワーズ)でなんとか乗り切りました。

原因は産地である上五島のことを、よく知らないということです。
五島は北東側の島々を「上五島」、南西側の島々を「下五島」と呼び、
僕は下五島出身。上五島には、部活の練習試合で2,3回行っただけ。
なので、ここの話も本来なら「下五島のはなし」でないと、
上五島の方たちに、申し訳ない感じなのです。

まあそういうことは置いといて、
今では島に帰るたびに土産物屋さんで「五島うどん」をゲットし、
横浜に持ち帰っては食べてます。
乾麺と即席の粉末アゴだしスープでも抜群においしいので、
産地の上五島で、本物のできたて五島うどんを食べたらどんなにうまかろう
と想像します。

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コメント / トラックバック 2 件

  1. 山歩ロニ より:

    五島うどんアゴダシでおいしくいただいております。
    トビウオのことを「アゴ」というのは、マグロのことを古語で「シビ」というのと同じなのでしょうか?
    大海原を飛んでいるトビウオって壮観ですよね〜

  2. 中村直史 より:

    「アゴ」は西日本各地で言うみたいですね。
    「シビ」もよく食卓に上る魚です。
    五島で食べる「シビ」は、
    イソマグロ(の若魚)だと聞いたことがあります。

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