熊埜御堂由香 13年10月27日放送


nurpax
おやつのはなし 小林カツ代 母のフライパンケーキ

料理研究家小林カツ代。
豪快に笑い、優しい味の家庭料理を
つくる、まさに日本のおっかさん。

そんな彼女は、子どもの頃
内気で、小学校も休みがちだったという。
家がなにより好きで、
お母さんも彼女に登校を無理強いしなかった。

そんなある日、お母さんは遠足のおやつに
大きな大きなフライパンケーキをつくった。
その名のとおり卵とバターと小麦粉を
フライパンでこんがり焼いたやわらかなケーキ。
それをまあるいままもっていかせた。
すると同級生たちがワッと集まってきた。
「カツ代ちゃん、ちょっとちょうだい」
「少しでいいからわたしも!」
つぎの遠足も、そのつぎの年も、お母さんは
フライパンケーキを焼いてくれた。

小林カツ代は
のちにこんな子育て論を披露している。

 子どもにはそんなにごたいそうなこと
 伝えなくても、おいしいもの作って育てたら
 スクスク育つんやないでしょうか?

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