名雪祐平 14年9月27日放送

140927-04

本人の証明 犯人の声を聞いた証人

あなたはあなた本人ですか?

それを証明する、
声。

1932年、アメリカの法定で
人の声の音声鑑定が初登場した。

ある身代金誘拐殺人事件の裁判だった。

殺されたのは、わずか1歳8カ月の男の子、
リンドバーグ・ジュニア。
大西洋横断飛行で多額の賞金を手にした
あのリンドバーグの息子だった。

その裁判で、
「犯人の声を聞いた人物」が証言したことが
音声鑑定の歴史の始まりと言われている。

しかし、声の記憶がどの程度信用できるのか?

息子の死のあとに、法定の論争でも、
リンドバーグは疲れて果ててしまった。

同時代にアメリカ軍の研究機関で行われていた
声の解析・研究が、その裁判で利用されることはなかった。

その後多額の軍事予算が組まれ、
周波数分析装置=サウンド・スペクトログラムの
開発成功など、飛躍的進歩を遂げていった。

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