中村直史 18年1月20日放送

180120-01

寒さの季節に 中村草田男

きんと澄み切った空気。
見上げれば輝く星。

昭和の俳人中村草田男(なかむらくさたお)は
そんな冬の夜の星を
寒い星と書いて寒星(かんせい)と詠んだ。

 寒星(かんせい)や神の算盤(そろばん)ただひそか

冷え切った夜。
きらめく星。
不変のリズムで動き続ける天体。
空を見上げ、立ちすくむ私。
人知を超えた
はるかな時間が、
寒々と広がっている。

 寒星(かんせい)や神の算盤(そろばん)ただひそか

タグ:

«    »

topへ

コメントをどうぞ

CAPTCHA



login