澁江俊一 20年1月19日放送


Fir0002
短歌と天文学

1908年の今日は、
日本天文学会が設立された日。

偉大な歌人であり「小倉百人一首」の選者として
知られる藤原定家が、天文学の世界でも
大きな業績を残していることをご存知だろうか?

定家の56年にも及ぶ日記は
後に明月記と呼ばれ、国宝にもなるのだが
ここに数々の天文学的な記録が残されている。
超新星や彗星のほか、
なんとオーロラの観測も記されているのだ。

定家が暮らした西暦1200年頃は、
太陽が活発に活動し、京都でも頻繁に
オーロラが見られた。

当時は見慣れぬ天体現象は
不吉の前兆と考えられており、
人々の大きな関心事だった。

自然を観察して時を超える歌にする。
日本古来の芸術を極めた定家だからこそ、
星空への関心も誰より
強かったのではないだろうか?

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