2020 年 5 月 のアーカイブ

田中真輝 20年5月17日放送



STAY HOME

ずっと家にいるからこそ
あえてやってみたいこと。

それはモノを捨てること。

例えば、いつかまた着るだろうと
しまってある衣服、
いつかまた読み返すかもしれないと
置いてある書籍を、思い切って
捨ててみよう。中古品としてネットで
売ってみるのもいいかもしれない。

どうしても捨てられないものが、
なぜ捨てられないのか考えてみるのもいい。
本当に大切なものを改めて確かめたり、
単なる執着だったと気づいたり。

モノを捨てることは、新しいスペースを
作ることでもある。それは部屋だけでなく
心の風通しも良くしてくれる。
その風はきっと新しい何かを連れてくる
はずだ。

そんなリセット作業を、
おうちで楽しんでみませんか。

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田中真輝 20年5月17日放送



STAY HOME

ずっと家にいるからこそ
あえてやってみたいこと。

それは楽器を弾くこと。

例えば、昔やっていたギターを
引っ張り出して、つま弾いてみる。
新しくウクレレを買ってを教本を
見ながら一から練習してみる。

最初はなかなか思った通りには
弾けなくても、繰り返すうちに
ちょっとしたことができるようになる。

練習すればするだけ、少しずつ、
うまくなる。
その、小さいけれど確かな
手ごたえを感じることは、心を
愉しくしてくれる。

とかく目標や成果ばかりに追われがちな毎日。
たまには、まだ見えない目的地に目を凝らすのを
やめて、足元の一歩一歩を見つめてみる。
楽器を練習することは、今を楽しむことなの
かもしれない。

そんな時間を
おうちで楽しんでみませんか。

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田中真輝 20年5月17日放送



STAY HOME

ずっと家にいるからこそ
あえてやってみたいこと。

それは同窓会。

ネットを使ったリモート飲み会なら、
日本はもとより世界中に散らばった
仲間とでも一同に会することができる。

なかなか会えない旧友とも
むしろこういうときだからこそ
一緒に飲みやすくなっているのでは
ないだろうか。

もちろん、リアルで会って話す情報量には
パソコン画面の解像度ははるかに及ばない。
でも、どんなに離れていても、顔を見た瞬間に
通じ合う気持ちは、データ量の限界を軽々と
超える。

そんな会話を
おうちで楽しんでみませんか。

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田中真輝 20年5月17日放送



STAY HOME

ずっと家にいるからこそ
あえてやってみたいこと。

それは、なにもしないこと。

家にいなければいけないから、
何か少しでも有意義なことをしないと。
そんな気負いを忘れてみるのも
いいかもしれない。

あえて何もせず、
ぼうっと窓の外を眺めてみる。
やがて心はとりとめもなく漂いだす。
脳裏に浮かぶ景色の中を散策すると、
何が見えてくるだろう。

そんな贅沢を
おうちで楽しんでみませんか。

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川田琢磨 20年5月16日放送



希望という色をした器

天の青い色。

「天青色(てんせいしょく)」と呼ばれるその色は、
高貴なやきものと称される青磁の、理想の色とされている。

十世紀の中国の皇帝、柴栄(さいえい)は、こう言った。

「雨過天青雲破処(うかてんせい くもやぶるるところ)の器を、持ち来たれ。」

雨の後、雲間からわずかに覗く青空の色を、
すべての人が、明日への希望を予感するその色を、
人の手で生み出してほしい、と。

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川田琢磨 20年5月16日放送


想回家的貓
希望という色をした器

「天青色」と呼ばれる色を湛えた青磁器が、
900年前、中国河南省の汝窯(じょよう)で誕生した。

雨上がりの空の色を、
小さな器に閉じ込めるため、
高価な宝石であるメノウをすりつぶし、
釉薬(ゆうやく)に用いたという。

1200度を超す高温の窯から生まれる、涼やかな青。
その色を焼き上げる技術は、
王朝の滅亡とともに、永遠に失われてしまった。

汝窯の青磁、
わずか90点ほどが現存するのみである。

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川田琢磨 20年5月16日放送


国立故宮博物院
希望という色をした器

中国北宋時代に、
宮廷用に作られた幻のやきもの、汝窯青磁。

世界にわずか90点ほどしか現存せず、
ひとたび市場に出れば、何十億という価格で取引される。

中でも最高傑作と謳われるのが、
「青磁無紋水仙盆(せいじむもんすいせんぼん)」。

グラタンを作るお皿のような、不思議な形をしているこの器は、
何に使われたものなのかもわかっておらず、
その値段を想像することすら、我々には難しい。

ただ、当時の皇帝はこの器を、こう呼んでいたそうだ。
「犬の餌入れ」と。

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川田琢磨 20年5月16日放送



希望という色をした器

中国陶磁器の世界で、
圧倒的人気を誇る、汝窯の青磁。

最近は汝窯の作品が手に入らなくなった、と、
800年も前の人が嘆いているほどだった。

人気の秘密は、その神秘性。
作り方が、わからない。
窯の在処も、はっきりしない。
宝石の粉を使って作られたという、
言い伝えが残されているだけだった。

ようやく窯址が見つかったのは、1986年のこと。
土の中に眠る、伝説の窯の上では、
村人たちが普段の生活を営んでいたという。

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川田琢磨 20年5月16日放送



希望という色をした器

高温の窯から焼き出された器から、
ピーン、ピーンと、
風鈴のような音が弾け出す。

「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる、
やきものの表面に走るヒビが、
一筋一筋、天に任せて刻まれてゆく。

釉薬の収縮が引き起こすそれは、
繊細な色を湛える青磁の中に、無数の景色を描く。

氷のようなはかなさか。
はたまた、柳のようなたおやかさか。

人が、人工の玉(ぎょく)に求めたものは、
人智の及ばぬ美しさなのか。

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蛭田瑞穂 20年5月10日放送



ナイチンゲール

看護教育の母ナイチンゲールは、感染症予防の母でもある。

1854年、クリミア戦争が勃発すると、
ナイチンゲールと看護団はイスタンブールの野戦病院に向かった。

彼女がそこで目にしたのは負傷そのものではなく、
不衛生な病院内で感染症によって命を落とす兵士の姿だった。

ナイチンゲールは不潔なシーツの洗濯など、
医療行為以前の問題を改善し、
着任時に42%だった負傷兵の死亡率を
3ヶ月後には5%にまで低下させた。

その後、院内感染防止の意識が広く世に広まることになった。

医療従事者への感謝を込めて。

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