バリ島見聞録(5)

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塀の向こうに見える塔はいったいなんでしょうか?
そもそもこの場所はなんなんでしょう。お寺?
こういった、街の風景が島中に見受けられます。

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実は普通の民家なんです。
塀から除く塔は、バリ・ヒンズー教の“どの民家”にも建てられている
家族のお祈りの対象となるトゥングン・カランと呼ばれる社(やしろ)です。

どんなに貧乏でもバリ人であるかぎり、この信仰の場所確保しなくては行けない。
木の枝を四隅に立てて、竹で編んだお供え置きを載せるだけでもいいらしいです。

この社の役目は、外の邪悪な力から、屋敷の中に居るものを守ることで、
その中にはカラ神というヒンズー教の神様が祭られています。
破壊を強いる神のようですが、そこにお供え物をすることで神はなだめられ、
屋敷の中に居るものを守ってくれるというのです。

バリ人の信仰っぷりは凄まじく、お金を得たバリ人たちは、
お金が入った分だけ次々とトゥングン・カランを敷地内に立てていきます。
すると、そこがお寺であるかような風情を醸し出すようになってしまうのです。

バリはもともと肥沃な土地で飢えるという心配がありません。
日本と同じく稲作が盛んですが、2期作から3期作行なっています。
木々は様々なフルーツを実らしており、外に出れば何か食べ物にありつけます。
そこに観光産業が入ってきたので、基本的にバリ人は豊かです。

土地を海外の資本家に貸し、莫大なお金を得る人達もでてきてます。
でも、彼らはお金を使う必要があまりありません。
なので、社をどんどん立ててしまうのです。

バリ人の実直さ、信仰心の厚さを表す現象と言えます。

一部の地域にはそれがありません。
つまりその地域はヒンズー教でないといえます。
特に繁華街は、外国やお隣の島、ジャワ島からの出稼ぎが多く来ており、
バリ・ヒンズー教でない人々が多く住むようになりました。

旅の恥はかきすてではないのですが、
心ない事件はバリ島以外からきた人が行なっていることが多いようです。

バリ人は信仰心が厚く、カースト制度がある村社会でもあり、
近隣の監視があるので、悪いことをしてもすぐにばれてしまいます。

バリ人が恐れているのは村八分になることです。
そしてバリ人の村八分はおそろしい。。。らしいです。

なのでなかなか悪いことしません。
しませんよ。

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