三島邦彦 10年10月09日放送


ジョン・レノンと、ユーモア。

ビートルズとその他のバンドを決定的に分けたもの。
それは、「ユーモアのセンス」だったのかもしれない。

ある時、インタビューを受けたジョン・レノン。

「フランス人はビートルズに関して
はっきりした意見を持っていないようですが、
 あなた方はどう思いますか?」

という質問に、こう答えた。

  ああ、僕らはビートルズが好きだよ。あいつら、かっこいいもの。

ものの見方を変えれば、状況は一変する。
ジョンはやがて、ユーモアの力を
世界の暴力に立ち向かう武器へと変えていった。


ジョン・レノンと、メディア。

ギターとベースとドラム。
シンプルな構成で、一時代を築いたビートルズ。
ジョン・レノンはビートルズの初期を振り返ってこう言った。

  私たちはアーティストと呼べるようなものではなくて、
単なるロックン・ローラーだったのです。

しかし、その音楽に人々は熱狂した。
ステージでの演奏は観客の叫び声でほとんど聞き取れなかった。

そこで、レコーディングを活動の中心にすえる。
楽器によるシンプルな演奏から、機械を駆使した実験的な音楽づくりへ。
それはビートルズが、ロックミュージシャンから、
アーティストへと変わることでもあった。

この対応能力に関しては、ジョン自身も誇りに思っていたようだ。
後に、こんな言葉を残している。

私たちは有能でした。どんなメディアのなかに置かれても、
なにか価値のあるものをつくり出すことができますから。

もし、まだ、ジョンがこの世にいたならば。
進化するインターネットの世界で
どんな驚きを見せてくれていただろう。

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