村山覚 15年12月12日放送
Akane86
ケーキの話 ザッハトルテ
今から200年ほど前、オーストリア・ウィーンのお話。
16歳のフランツ・ザッハーは宮廷料理人の下で働いていた。
料理長が不在のある日、彼に転機が訪れる。
晩餐会のデザート担当という大役を任されたのだ。
16歳の若き料理人は、見事チャンスをものにする。
パリッとしたチョコレートにふんわりとしたスポンジ。
隠し味のアプリコットジャム。
ザッハーが考案したこのケーキは「ザッハトルテ」と呼ばれ
今や世界中で愛されるケーキになった。
オーストリアにはこんな諺がある。
「幸福は、小鳥のようなものだ」
ホリデーシーズン。あなたとあなたの大切な人が
小さくかわいい幸せに出会えますように。