藤本組・藤本宗将

藤本宗将 20年3月21日放送


カウントダウンの話 ロケット

ロケットの打ち上げにおいて
初めてカウントダウンが採用されたのは、
実は映画の中だった。

それは1929年に制作された
SF映画『月世界の女』でのこと。

この映画の打ち上げシーンはとてもリアルで、
現実の宇宙開発にも影響を与えた。
カウントダウンもこの映画以後、
実際のロケット発射に使われるようになったのだ。

3、2、1、と秒読みが進むたび
高まっていく緊張感と期待感。
そして何より、来るべき一瞬に向けて
人々の気持ちがひとつになる。

カウントダウンが
さまざまなイベントにも広がったのは、
きっとそんな魅力によるのだろう。


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仲澤南 20年3月21日放送

jen and joe
カウントダウンの話 サン・マルコ広場

イタリアはヴェネツィアの中心地、サン・マルコ広場。
年末になると世界中から数万人の人々が訪れ、
年越しのカウントダウンが行われる。

3、2、1、と数えれば、
広場中がにぎやかになる…かと思いきや、
辺りは静かになっていく。

ここでのカウントダウンの特徴は、
恋人や家族とキスをして年を越すこと。
言葉ではなくふれあうことで、
新年のお祝いと挨拶を交わすのだ。

一斉に歓声が上がる
カウントダウンもさることながら、
時にはこんなロマンチックなカウントダウンも
大切な人と過ごすにはぴったりだ。


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村山覚 20年3月21日放送


カウントダウンの話 コンサートホール

3、2、1、おめでとう!

ある年、大晦日のコンサートホール。
年越しのおよそ15分前、
こんなリズムからカウントダウンが始まった。

♪〜
ラヴェル作曲「ボレロ」。最初から最後までずっと同じテンポ。
そして同じメロディが様々な楽器によって演奏される。

主役は小太鼓を叩くパーカッション・プレイヤー。
曲の最初から最後まで休みなく、叩く回数はなんと8200回以上。
時計のように正確に、そしてじわじわと音量を上げていくのは
どんな気分だろう。

15分かけて訪れる歓喜のフィナーレ。
安堵の表情を浮かべるパーカッション・プレイヤーには
ひときわ大きな拍手が送られた。


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永久眞規 20年3月21日放送


カウントダウンの話 ニューヨーク

世界中から人が集まるニューヨーク。
中でもタイムズスクエアのカウントダウンでは、
カウントダウンと同時に落とされる
たくさんの電球でできた「ボールドロップ」を見に
これでもかという人がやってくる。

この一大イベントがはじまったのは、1904年。
新聞社「ニューヨーク・タイムズ」の本社設立がきっかけだった。
設立のお祝いとして大晦日に花火を打ち上げると、
その花火を見になんと20万人もの人がおしよせたのだ。

それに味をしめたのは、
当時タイムズのオーナーだったアドルフ・オクス。
何かもっと目立つことはできないか。
そして考えられたのが、
100個の電球でできた「タイムズスクエアボール」。
1908年のことである。

初めは100個の電球から始まった、
タイムズスクエアのドロップボール。
100年ちょっとの時をへて、
今ではなんと1万個のLED電球に。
目立ちたがり屋の本気は、
どこまで続くのだろうか。


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福宿桃香 20年3月21日放送


カウントダウンの話 ラアス・アル=ハイマ

人生で一度は海外でカウントダウンを…。
そう考えている方におすすめしたい、
「世界一」のカウントダウンがある。

ドバイのラアス・アル=ハイマで行われる年越し花火カウントダウンは、
ここ3年で、5つものギネス世界記録を達成している。

2018年は「世界最大の打ち上げ花火」。
2019年は「最長の連鎖花火」に「最長の直線花火」。
そして今年2020年は「最長の花火の滝」と、
173機ものドローンから同時に花火に点火するパフォーマンスで
「同時に花火を打ち上げた無人空中機の数」の世界記録も達成した。

記憶にも、記録にも残るカウントダウン。
次の年越しでは、どんな「世界一」を見せてくれるのだろう。


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福宿桃香 20年1月18日放送

Rahul Narain
占いのはなし おみくじ

1月といえば初詣。初詣といえばおみくじ。
この年明けに、今年の運試しをした人も
多いのではないだろうか。

おみくじの原型が誕生したのは1100年ほど前。
「元三大師百籤」と呼ばれるそれは
100本の棒の中から1本を引き、
同じ番号の漢詩で吉凶を占うというもので、
現在も多くの寺院でこの方法が受け継がれている。

和歌山の熊野那智大社もその一つだが、
特筆すべきはその大きさ。
なんとおみくじ筒が133cmもあり、
参拝客は体全体を振ったり、ジャンプをして棒を取り出す。
ビッグなおみくじの大吉は、特別いいことがありそうだ。


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福宿桃香 20年1月18日放送


占いのはなし タロット占い

78枚のカードで運勢を占うタロット占い。
占いの中でも格式高いイメージがあるが、
元々はギャンブル用のカードゲームとして
誕生したものだった。

最古のものは
15世紀半ばにイタリアで制作されたカードデッキ。
当初は貴族のために画家が1枚1枚手書きしていたが
木版画の量産品が出回るようになると、
ヨーロッパ全土へ広がっていった。

人々がタロットの絵柄に意味を持たせ、
未来を知る手がかりとして扱い始めたのは1780年代―
そう、フランス革命の真っ只中だ。
占いはいつだって、不安と表裏一体なのだ。


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福宿桃香 20年1月18日放送


占いのはなし 星座占い

もっとも身近な占いのひとつ、星座占い。
そのルーツは紀元前2000年から続く占星術にある。

古代バビロニアでは、
星が神様からのメッセージだと信じられていた。
人々は惑星の配置や動きとともに
その時々の自然現象を粘土板に記録。
それを繰り返すことで、
天体は、決まった出来事の予兆として
占いへと取り入れられていったのである。

紀元前3世紀ごろの粘土板には、次のような記録がある。
「木星が現れる時はお金持ちになり、長生きできる」

驚くことに、現在でも占星術の世界で
木星は成功を司る星とされている。
2020年の一年間は、山羊座のそばに木星がいるそうだ。


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福宿桃香 20年1月18日放送


占いのはなし 手相占い

古代インド発祥の手相占い。
その歴史は古く、日本には、
平安時代に中国を介して仏教とともに伝わった。
現在でも手相を信じる人は多く
手相を変える整形手術が存在するほどだが、
実は今から500年ほど前にも、手相を自ら変えた人物がいた。

その人物とは、天下統一を掴みとった男―
そう、豊臣秀吉である。
彼が変えたのは、手のひらの中心に縦に伸びる運命線。
秀吉の運命線は、
なんと中指の第一関節近くまでまっすぐに伸びていた。
手相学を信じていた彼は、
あるとき運命線を刀で彫って伸ばしたのだ。
文字通り、運命を自ら切り開いたわけである。

ちなみに秀吉の手相は、
静岡の久能山東照宮で見ることができる。
様々な勝負が待ち受ける2020年、
唯一無二のその手相に、パワーをもらうのも悪くない。


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福宿桃香 20年1月18日放送

cincity
占いのはなし 血液型占い

血液型占いは日本にしか存在しない。

それもそのはず、日本人は
A型が4割、B型が2割、O型が3割、AB型が1割と
うまい具合にばらけているが、
たとえばグァテマラでは国民の95%がO型で、
そもそも占い自体が成り立たないのだ。

血液型占いの元となったのは、
1927年に古川竹二教授が発表した論文「血液型による気質の研究」。
科学的根拠は全くなかったにも関わらず、一気に人気に火がついた。

そしてその人気は、終わるのも突然だった。
2004年、放送倫理・番組向上機構が
「血液型で性格が規定されるという見方を助長してはいけない」と発表し、
血液型占いはテレビから姿を消したのである。


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