藤本組・藤本宗将

村山覚 20年5月23日放送

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亀の話 亀有の狛亀

亀は縁起がいい生き物として、古くから愛されている。
「亀」という字がつく地名もたくさんあるが
東京で有名なのは葛飾区の亀有だろうか。

現在の亀有のあたり、400年前までは「かめなし」という
地名だった。江戸幕府が地図をつくるときに
「なし」だと縁起がわるいと「あり」に変えたそうだ。

亀有のとある神社の入り口では、
狛犬ならぬ狛亀が出迎えてくれる。
手水舎にも亀。賽銭箱にも亀。

今は、亀のようにゆっくりと進もう。


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永久眞規 20年5月23日放送


亀の話 ハワイとカメ

ハワイのいたるところで見かける
ウミガメのモチーフ。
そこには大切な意味がある。

もともとポリネシア圏で、
ウミガメは伝説や神話に登場するが、
中でも、ハワイでは「ホヌ」と呼ばれ、
幸せを運ぶ、海の守り神だ。

その由来として
有名なものに、
海辺で遊んでいた子供たちが
サメに襲われていた時、
自らが子供にばけて身代わりになったという話がある。

そんなウミガメも今では絶滅危惧種。
守り神がいなくなった海は、
どうなってしまうのだろう。


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村山覚 20年5月23日放送

ehnmark
亀の話 亀と散歩

近ごろ、亀と一緒に暮らす人が増えている。
意外と人懐っこく、騒音も立てず、
寿命も長いというのが人気の理由。

亀は自分で体温調整ができないので、
あたたかい場所を好む。
甲羅や骨の成長のためにも、
たまには紫外線にあてて
甲羅干しをした方がいいそうだ。

先月、イタリアの街中で亀と散歩していた女性が
400ユーロの罰金を払う羽目になった。
理由は外出禁止違反。担当の警察官によると
「亀はピザくらいの大きさだった」とのこと。

のんびりと日向ぼっこできる日が、待ち遠しい。


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福宿桃香 20年5月23日放送

Cocoabiscuit
亀の話 ディエゴ

今から半世紀前。
ガラパゴス諸島に生息するエスパニョーラゾウガメは
絶滅の危機にあった。

生き残りはわずか十四頭、
さらにそのほとんどがメスという状況に陥った島に
救世主として送り込まれたのが、
ディエゴと名付けられた一頭のオスだった。

作戦は大成功。
ディエゴはたった1頭で800近い子孫を残し、
今年までに、種全体の数は2000頭を超えた。

ニュースでは「伝説の絶倫ガメ」などと称されてきたが、
専門家によれば、ゾウガメはオスが一方的にメスを支配するのではなく
きちんと関係性を築く生物。
つまり、もっとも多くのメスから
好意を寄せられた個体でもあったというわけだ。

絶滅危惧という彼らにとっての緊急事態の中で
周囲を魅了したディエゴ。
ピンチの時こそ、前を向いていたいものだ。


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仲澤南 20年5月23日放送


亀の話 亀と犬

「カメ、カメ。」
そう呼ばれた先にいたのは、
硬い甲羅を持ったあの生き物ではなく……
犬だった。

明治時代、日本人は西洋の犬を「カメ」と呼んだという。
そのきっかけは、聞き間違いだった。

「明治事物起源」という本によると
西洋人が“come, come.”
つまり「おいで」と犬に声をかけているのを間違えて
カメだと思い、
それがそのまま全国各地へと広まってしまったのだ。
今でも東北地方の一部では方言として残っているという。


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藤本宗将 20年3月21日放送


カウントダウンの話 ロケット

ロケットの打ち上げにおいて
初めてカウントダウンが採用されたのは、
実は映画の中だった。

それは1929年に制作された
SF映画『月世界の女』でのこと。

この映画の打ち上げシーンはとてもリアルで、
現実の宇宙開発にも影響を与えた。
カウントダウンもこの映画以後、
実際のロケット発射に使われるようになったのだ。

3、2、1、と秒読みが進むたび
高まっていく緊張感と期待感。
そして何より、来るべき一瞬に向けて
人々の気持ちがひとつになる。

カウントダウンが
さまざまなイベントにも広がったのは、
きっとそんな魅力によるのだろう。


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仲澤南 20年3月21日放送

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カウントダウンの話 サン・マルコ広場

イタリアはヴェネツィアの中心地、サン・マルコ広場。
年末になると世界中から数万人の人々が訪れ、
年越しのカウントダウンが行われる。

3、2、1、と数えれば、
広場中がにぎやかになる…かと思いきや、
辺りは静かになっていく。

ここでのカウントダウンの特徴は、
恋人や家族とキスをして年を越すこと。
言葉ではなくふれあうことで、
新年のお祝いと挨拶を交わすのだ。

一斉に歓声が上がる
カウントダウンもさることながら、
時にはこんなロマンチックなカウントダウンも
大切な人と過ごすにはぴったりだ。


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村山覚 20年3月21日放送


カウントダウンの話 コンサートホール

3、2、1、おめでとう!

ある年、大晦日のコンサートホール。
年越しのおよそ15分前、
こんなリズムからカウントダウンが始まった。

♪〜
ラヴェル作曲「ボレロ」。最初から最後までずっと同じテンポ。
そして同じメロディが様々な楽器によって演奏される。

主役は小太鼓を叩くパーカッション・プレイヤー。
曲の最初から最後まで休みなく、叩く回数はなんと8200回以上。
時計のように正確に、そしてじわじわと音量を上げていくのは
どんな気分だろう。

15分かけて訪れる歓喜のフィナーレ。
安堵の表情を浮かべるパーカッション・プレイヤーには
ひときわ大きな拍手が送られた。


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永久眞規 20年3月21日放送


カウントダウンの話 ニューヨーク

世界中から人が集まるニューヨーク。
中でもタイムズスクエアのカウントダウンでは、
カウントダウンと同時に落とされる
たくさんの電球でできた「ボールドロップ」を見に
これでもかという人がやってくる。

この一大イベントがはじまったのは、1904年。
新聞社「ニューヨーク・タイムズ」の本社設立がきっかけだった。
設立のお祝いとして大晦日に花火を打ち上げると、
その花火を見になんと20万人もの人がおしよせたのだ。

それに味をしめたのは、
当時タイムズのオーナーだったアドルフ・オクス。
何かもっと目立つことはできないか。
そして考えられたのが、
100個の電球でできた「タイムズスクエアボール」。
1908年のことである。

初めは100個の電球から始まった、
タイムズスクエアのドロップボール。
100年ちょっとの時をへて、
今ではなんと1万個のLED電球に。
目立ちたがり屋の本気は、
どこまで続くのだろうか。


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福宿桃香 20年3月21日放送


カウントダウンの話 ラアス・アル=ハイマ

人生で一度は海外でカウントダウンを…。
そう考えている方におすすめしたい、
「世界一」のカウントダウンがある。

ドバイのラアス・アル=ハイマで行われる年越し花火カウントダウンは、
ここ3年で、5つものギネス世界記録を達成している。

2018年は「世界最大の打ち上げ花火」。
2019年は「最長の連鎖花火」に「最長の直線花火」。
そして今年2020年は「最長の花火の滝」と、
173機ものドローンから同時に花火に点火するパフォーマンスで
「同時に花火を打ち上げた無人空中機の数」の世界記録も達成した。

記憶にも、記録にも残るカウントダウン。
次の年越しでは、どんな「世界一」を見せてくれるのだろう。


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