蛭田組・星合摩美

星合摩美 20年3月8日放送


彼女に感謝 リリアン・キルブレス

今日は、国際女性デー。
ヨーロッパでは女性に感謝を込めて、花束を贈る。

リリアン・キルブレス博士も、花束を贈りたい女性の1人だ。
人間工学の観点から、家事労働の効率化を研究。
自らも12人の子を持つ働く母として、効率化を実践。

キッチンで動きやすい、コンロやシンクのレイアウト、
冷蔵庫内の棚、ペダル付きのゴミ箱など、数々の発明をした。

私たちの暮らしに、ゆとりをもたらした博士は、
「生活技術の天才」と呼ばれている。


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星合摩美 20年3月8日放送


彼女に感謝 グレース・ホッパー

今日は、国際女性デー。
ヨーロッパでは女性に感謝を込めて、花束を贈る。

グレース・ホッパー博士も、花束を贈りたい女性の1人だ。
全ての人が、コンピューターを使えるようにと、
1959年、世界初の共通プログラミング言語「COBOL(コボル)」を開発。
60年以上たった今も、金融機関などを中心に使用されている。

博士は、こんな言葉を残している。

 いいアイデアなら、とにかくやってしまいなさい。
 許可をもらうより謝る方が、ずっと簡単よ。



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星合摩美 20年2月9日放送


肉  串打ち三年焼き一生

やきとり職人は「串打ち三年焼き一生」と言われる。
ミシュラン一つ星獲得店「あやむ屋」の串打ちは、
細長い扇型が理想形。
串の一番下の肉は、上よりも小さい。
わずかに弱火になる焼き台手前に、火の通りの良いサイズを見極める。

焼きは炭火で素早く一気に。
肉表面の焼け具合と、
串のわずかな重さの変化を捉え、1、2回だけ裏返す。

こうして焼きあがったやきとりは、外はパリッと、中はジューシー。
まさに職人の「技あり一本」だ。


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星合摩美 20年2月9日放送

『肉食之説』(京都大学附属図書館所蔵)部分
肉  肉食のススメ

「肉食せざるべからず」
明治15年「肉を食べなさい」と説いた福沢諭吉。
日本で長くタブーとされてきた肉食を、
滋養のために取り入れるべき、と考えた。

諭吉の活動は、牛肉販売会社の宣伝本を書き、
慶應義塾の食堂に、肉食メニューを出すほど熱心だった。

その甲斐もあってか、
牛肉とネギを割り下で煮て食べる「牛鍋」が大流行。
わずか10年ほどで、数百件の店が誕生した。
私たちを楽しませている肉グルメの発祥は、
諭吉の「肉食のススメ」と言えるかもしれない。


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星合摩美 20年1月12日放送

Christian Kaden
和服  結ぶ

洋服が身体に合わせ立体的に裁断されるのに対し、
和服は平面的に仕立てられる。
言わば一枚の大きな布。
それらを何本もの紐で結ぶことで、着物となる。

浴衣のような単純な着物でも、
腰紐、伊達締め、帯の3種類の紐が必要だ。
一本一本紐を結んでいく動作は、身も心も引き締める。

結ぶという言葉には、互いの関係をつくるという意味もある。
縁を結ぶ。
契りを結ぶ。
ここにも身も心も引き締まるような瞬間がある。

今年も結びの国ニッポンのあちこちで、
たくさんのご縁が結ばれますように。



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星合摩美 20年1月12日放送

Snake Head 1995
和服  福助足袋

明治30年。
大阪堺市の足袋の店「福助」は、大阪市内への進出を目指した。
しかし、知名度が低かったために大苦戦。
起死回生の宣伝キャンペーンを行なった。
市内の家々に、片足だけの足袋を投げ込んだのだ。

すると、片足の足袋の代金だけを持って、客が店に押し寄せた。
これを機に、店の名も瞬く間に広まり、
売り上げも大幅にアップした。
実質半額で足袋が買える、投げ売りならぬ投げ込みキャンペーンだった。


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星合摩美 19年12月8日放送

pinguino
こわい スティーブン・キング

モダンホラーの帝王「スティーブン・キング」
初の長編小説「キャリー」が映画化されると、
たちまちその名は世に知れ渡った。
以後45年、50本以上にわたる小説が映画化されてきた。

物語の多くは平凡な町、平凡な家庭が舞台。
彼が描く恐怖は、平凡な日常に潜む。

この冬はスティーブンキング原作の映画が、

立て続けに公開されている。

もしあなたが毎日を平凡だと感じていたら、映画館へどうぞ。
恐怖の世界の主人公になれるかも。



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星合摩美 19年12月8日放送

Sugar Pond
こわい 怖いもの見たさ

怖いけど見たい!
いわゆる「怖いもの見たさ」のワケは、
私たちの本能にあるらしい。

見てはいけないものを、見たくなる。
この心理は「カリギュラ効果」と呼ばれている。
鶴の恩返しで、開けてはいけないふすまを開けてしまうのもコレ。

人類は逃げずに、見て知るところから、
災害や病気などの恐怖と戦ってきた。

もしかすると「怖いもの見たさ」は、
人類最強の武器なのかもしれない。



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星合摩美 19年11月10日放送


美食  ロッシーニ

牛フィレ肉のステーキに、
フォアグラとトリュフを贅沢に添える。
フランス料理の定番、通称「ロッシーニ風」
その名はオペラ作曲家ジョアキーノ・ロッシーニに由来する。

才能溢れる彼はヨーロッパで人気だったが、37歳の若さで引退。
レストラン経営に専念した。
ロッシーニ風ステーキを考案したのも、その頃のことだ。

1日に20枚のステーキを食べた、という逸話もあるロッシーニ。
肥満に悩まされながらも、76年の美食人生を謳歌した。



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星合摩美 19年11月10日放送


美食  ロートレック

画家ロートレックは、美食家でもあった。
自ら腕を振るい、様々な料理で友人をもてなした。

200を超えるレシピは、のちに本として出版されている。
ニンニク入りオニオンスープや、
タラの虹色ソース焼きなど、
いかにも美味しそうなものから、
皮肉たっぷりな空想のメニューまで。

ロートレックはこんな言葉を残した。
「人間は醜い。されど、人生は美しい」

彼にとっては「食」もまた、
人生の美しさのひとつだったのかもしれない。



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