Vision > 道山智之

道山智之

道山智之 18年7月22日放送

180722-01
ドン・ヘンリー ふるさと

イーグルスのドラム・ボーカルをつとめたドン・ヘンリー。
彼が3年前に出した最新のソロアルバム。
タイトルは「カス・カウンティ」。
自分が生まれ育ったテキサス州カス郡に想いをはせる。

イーグルスとしての華やかなツアーの合間に5年をかけて、
故郷に近いダラスやナッシュビルで録音。
数多くの地元のプレイヤーとともにつくりあげられた。

カントリーという原点を見つめながら、
ひとつのカテゴリーにおさまらない曲の数々。
そこで歌われるさまざまな「人生」は、
自分がどこから来て、今どこにいるのかを探しつづけてきた
彼の人生そのものに、聞こえる。

7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。
Happy birthday, Don!



topへ

道山智之 18年7月22日放送

180722-02 jazzisthemusic
ドン・ヘンリー 言葉

イーグルスのドラム・ボーカル、ドン・ヘンリー。
3年前に出したソロアルバム「カス・カウンティ」には
こんな歌詩がおさめられている。


 ひと息かふた息で
 君の大切なものなんてこわせるさ


 棒や石なら
 せいぜい骨を砕くことしかできない


 でも言葉なら
 君の心をほんとうに
 傷つけることができるんだ



これほど辛辣な言葉が、とびきりのやさしいメロディに乗っている。
もしかしたらこれはすべてを反語にする装置なのかもしれない。
君と私の立場も。見下ろす目線と切なる願いも。

 「言葉だけが、
  ぼくをほんとうにいやすことができるんだ」と。


7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。


topへ

道山智之 18年7月22日放送

180722-03 USDAgov
ドン・ヘンリー 空

これまで2度のグラミー賞に輝いたアーティスト、ドン・ヘンリー。
彼の最新ソロアルバム「カス・カウンティ」は、
自分のふるさと、テキサス州カス郡のことだ。

アメリカ南部の小さな町。
南部と西部の音楽が出会う古きよき場所も、
気候変動に見舞われている現実。


7月の初めに辻風がうずまく
朝10時なのにもう37度
空には雲ひとつ見られない
 

勝利や平和や余生やゆるしを願っても
健康や幸せや富や名誉を願っても
雨がふらなかったらどうにもならない


古きよき日にひたってばかりいられない、
今おこっていることを正視しなければ。
美しいカントリーの調べとハーモニーにのって、
まったなしのメッセージを突きつける。

7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。


topへ

道山智之 18年7月22日放送

180722-04 deckoff
ドン・ヘンリー 友

アーティスト、ドン・ヘンリー。
彼は1971年、ギター・ボーカルのグレン・フライとともにイーグルスを結成し
ともに数々の名曲をつくりあげてきた。

おととし、グレン・フライの逝去が伝えられた後、
ドン・ヘンリーはコメントを出した。
「イーグルスは終わった」

ものごとには終わりがある。
かなしくも、潔い宣言。
出会って46年、
半世紀近くをともにした、かけがえのない友への深い尊敬を
ドン・ヘンリーらしくあらわしたようにも聞こえる。


7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。


topへ

道山智之 18年7月22日放送

180722-05
ドン・ヘンリー 出会い

ミュージシャン、ドン・ヘンリー。
イーグルス結成前のまったく売れなかったころ、
歌手リンダ・ロンシュタットのバックバンドをいっしょにやらないかと
グレン・フライに声をかけられる。
そのバックバンドのメンバー4人が集まって、翌年「イーグルス」が結成されることになった。

ネイティブアメリカンの人たちには、
大地からの問いかけや願いを空に届けると信じられている「イーグル」。
その名前をつけた彼らは、その後半世紀近く、
音楽を通して人生とは何かを問いかけ続けてきた。

7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。


topへ

道山智之 18年7月22日放送

180722-06 drumby
ドン・ヘンリー 孤独

イーグルスのドラム・ボーカルをつとめたドン・ヘンリー。
彼がグレン・フライとともに書き上げた名曲「Desperado」。


 壁の上からおりてきな
 そして扉をひらくんだ


 雨もたまには降るだろう
 でも君の上には虹がある


 愛されることを受けいれてごらん
 もどれなくなってなってしまう前に



西部開拓時代の強盗団をモチーフにしたこの曲。
語りかける相手はもしかしたら歴史上のギャングではなく、
自分の中の孤独ではないか。


7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。


topへ

道山智之 18年7月22日放送

180722-07
ドン・ヘンリー 時間

イーグルスのドン・ヘンリーが、
盟友グレン・フライとともに書き上げたアルバム「Desperado」。
のちにイーグルスの代表作となるこの名盤は、
評価されるのに少し時間を要した。

70年代アメリカの変革期に、あえて西部開拓期の歴史をふりかえる。
内省的なこのアルバムに、わかりやすい派手さはなかった。
彼らは、世の中の矛盾や理不尽を前に、
自分たちは何者なのかという「問いかけ」をせずにはいられなかったのだ。

その後カーペンターズなどさまざまなアーティストからのカバーを受けて、
息の長い名曲として定着していく。

7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。


topへ

道山智之 18年7月22日放送

180722-08 Steve Alexander
ドン・ヘンリー あした

イーグルスのドン・ヘンリーが、
盟友グレン・フライとともに書き上げた名曲「New Kid In Town」。
グレンのやさしいボーカルが特徴的なこの曲は、
歌詩が辛辣だと言われる。


 最近どこにいたんだい?
 街には新顔があらわれたよ
 みんな彼のことが大好きさ
 彼はあの娘をものにした
 君はまだそんなとこでうろうろ



ころころと人気者が入れ替わる音楽シーンへの皮肉とも言われるこの歌詩。
でもそのままストレートに聞くと、
やさしくせつない恋愛詩。

シンプルながら、関係調を駆使したコード展開。
人生いろんなことがあっても、
あしたの光が見えてくるようだ。
言葉と音楽の組み合わせ。
その究極の地平を感じさせてくれる。


7月22日。
今日は、ドン・ヘンリー71歳の誕生日。
Happy birthday, Don!



topへ

道山智之 15年9月20日放送

150920-01
松本隆 1 ~ 言葉と音楽 

作詞家、松本隆。
彼は今年、活動45周年を迎えた。


 音楽と言葉って、融合するんですよ。ひとつに融けあうことができるのね。


紙に書かれるだけではない言葉。
音楽と一体になって、人の声でうたわれるとき、
それは独自のグルーヴを持って、
ボールのように跳ねることがあるという。


 ものすごい快感なの。

topへ

道山智之 15年9月20日放送

150920-02 Rick Cogley
松本隆 2 ~ よわいものをまもる

作詞家、松本隆。
小学6年生のとき、妹が1年生になった。
彼は、心臓が弱かった妹の分まで、
毎朝荷物を持って登校した。

 
 弱いものを守るっていうのが、
 ぼくにとってある種、綴じ糸のようにずっとあるわけ。
 自分の身の回りに、守ってあげないとすぐ死んじゃいそうな妹がいて、
 ランドセルふたつ、黒いのと赤いのと、1年間背負って行ってあげたのね。



自分だけがよければいいんじゃない。
誰かのために、何かをしたい。
その頃に生まれた気持ちは、今でも変わらないという。


topへ


login