澁江組・奥村広乃

奥村広乃 20年2月15日放送

tamaki
発酵か腐敗か

もう半分しかないと考えるか。
まだ半分あると考えるか。
同じものを見ても、全ては捉え方次第。

発酵と腐敗。
この2つの現象はとてもよく似ている。
どちらもカビや菌の力で、
食品の匂いや見た目が変化する。

納豆は微妙なラインの発酵食品だ。
海外では腐っていると食べるのを拒む人もいる。

納豆が発酵食品として受け入れられている日本。
ポジティブな人が多かったのか。
もったいない精神が旺盛だったのか。
全ては捉え方次第なのだ。


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奥村広乃 20年2月15日放送


発酵パンと出会い

とある暑い日。
古代エジプトで運命の出会いがあった。
小麦粉と酵母の出会いだ。

酵母たちは、水で練られた小麦粉を食べ、
炭酸ガスとアルコールを発生させた。
膨らむ小麦粉たち。
それを焼いた人間はびっくり。
今まで食べたことのない、
ふわふわのパンが出来上がったのだから。

さあ今日も。
バターを塗って、ジャムをつけて。
美味しい運命の出会いを召し上がれ。


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奥村広乃 19年12月15日放送

www.twin-loc.fr
タジン鍋

冬といえば、あたたかい鍋。

とんがり帽子のような蓋が特徴の鍋が
日本でも売られるようになった。
「タジン鍋」だ。
モロッコがその発祥という。

玉ねぎのように尖った鍋の蓋の形には意味がある。
食材から上がる水蒸気が、
蓋の先で冷やされて水となって鍋に戻るのだ。

これにより食材の持つ水分で蒸し煮をすることができ、
さらには、料理の香りが飛ばず風味豊かに仕上げることができる。
水溶性ビタミンも損なわれにくい。

最小限の水のみを使い、
野菜やお肉自体に含まれている「水」や「脂」を活用するタジン鍋。
飲料水が貴重なモロッコらしい鍋なのだ。


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奥村広乃 19年12月15日放送


土器と鍋

冬といえば、あたたかい鍋。

土器の発明。
それが、日本の鍋料理のはじまり。

縄文土器の誕生は、今から約1万6000年前に遡る。
世界的にみてもその歴史は古い。

縄文人は肉や魚介、山菜、キノコなどを
土器の中に入れて煮炊き料理を作っていた。
焼いた石を土器の中に入れ、
具を早く煮る工夫もしていたという。

1万年以上前から、この国では鍋の文化が根付いていたのだ。
どうりで食べるとホッとしてしまうわけである。


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奥村広乃 19年10月20日放送


洗髪休暇

10月20日(はつか)、今日は頭髪の日。

平安時代には、
変わった休暇があったという。
それは、洗髪休暇。
髪の毛を洗うためのお休みだ。

平安美人のポイントは、
なんと言っても長く美しい黒髪。
2メートルを超える長さの女性もいたのだとか。

これだけ長いと、髪を洗うのも大仕事。
洗って乾かすまで、朝から日暮れまでかかったという。
そこで、宮中で働く女房たちのために、
髪を洗うための洗髪休暇が採用されたのだ。

働き方と共に、休みも時代によって遷り変わる。
令和の時代。
どんな新しい休暇が誕生するのだろうか。



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奥村広乃 19年10月20日放送

jason61107
千尋

10月20日(はつか)、今日は頭髪の日。

名前に使われることも多い「千尋(ちひろ)」。
この「尋(ひろ)」は、長さの単位だ。

両手を左右いっぱいに伸ばした時の、
指先から指先までの長さが「尋(ひろ)」。
個人差はあるが、5尺から6尺。
おおよそ、1.5から1.8メートルである。

その尋の千倍の長さが、千尋。
長い髪が美しさの証と言われた時代。
「千尋、千尋」と唱えながら髪をとかし、
長く美しい髪になることを祈ったこともあったのだとか。

千尋は、1.8キロメートル。
そんなに長く髪が伸びたら、ラプンツェルもびっくりである。



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奥村広乃 19年8月18日放送

kazutan3@YCC
わっしょい

「わっしょい わっしょい」

お神輿を担ぐ時の、あの威勢のよい声。

この掛け声の由来は諸説あるという。

お神輿はみんなで一つになって背負うもの。
みんなが「和して背負う」。
そこから「わっしょい」に転じたという説。

お神輿に神様が降りてきてくださったという意味の
「和上同慶(わじょうどうけい)」の
「和上」が変化したという説。

ヘブライ語の「主の救いが来る」を意味するフレーズに
由来するという説。
なんでも「わっしょい」に発音が近いのだとか。

「わっしょい わっしょい」

理由はわからずとも
声に出せば元気が出てくる。
なんとも不思議な言葉である。


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奥村広乃 19年8月18日放送

Tomomarusan
縁日

お祭りと聞くと
「縁日」を思い浮かべる人も多いのでは。

神社の境内に並んだ数々の屋台。
威勢のよい客引きの声。
イカ焼き、わたあめ、ベビーカステラ、お好み焼き。
いろんな音や香りが混ざり合った、
なんとも言えないノスタルジックな空間。

ゆかりのある日、と書いて縁日。
この日にお参りをすると神仏とご縁が結ばれ、
より多くのご利益があるのだとか。

屋台を楽しむのもいいけれど、
縁日の時は心穏やかにお参りしてみては。


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奥村広乃 19年6月16日放送

Kanko*
備えの和菓子

今日は和菓子の日。

しっとりと甘い、羊羹。
その魅力は美味しさだけではない。

少量で高カロリー。
常温で長持ち。
加熱の必要も無し。
嚙み切れる柔らかさなので、
お箸を使わずに食べられる。
しかもポロポロこぼれない。

羊羹は、非常食にもぴったりなのだ。

万が一は起きないに越したことはないが、
備えあれば憂いなし。
もしもの時に、いつもの甘さ。
賞味期限を確認して、
防災バッグに入れてみませんか。


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奥村広乃 19年6月16日放送


羊羹の変遷

今日は和菓子の日。

特別な日の贈り物にも喜ばれる、羊羹。

この羊羹、
なぜ名前に「羊(ひつじ)」という漢字が使われているか
ご存じだろうか。

鎌倉時代から室町時代の頃
中国の禅僧が、日本へ伝えた羊羹。
当時の羊羹は、羊のお肉が入ったとろみのあるスープだった。

しかし、禅宗では肉食が禁止されていたため、
羊を小豆に見立てたものが広まったのだとか。

羊のスープのままだったら、
羊羹は、きっとここまで広まっていない。
和菓子の進化は面白い。


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