蛭田瑞穂

佐藤日登美 19年2月17日放送


スープ チキンヌードルスープ

風邪をひいたときの定番料理。
日本ではおかゆやうどんを思い浮かべるが、
アメリカで外せないのはチキンヌードルスープ。

コンソメスープで鶏肉、ニンジン、玉ねぎ、セロリをやわらかく煮込み、
そこにショートパスタを加える。
タイムやセージなど、家によってはハーブも一緒に煮込まれる。

具沢山のチキンヌードルスープは栄養満点で、
なによりもからだがほっと温まる。
風邪のときにかぎらず、ちょっと元気がないときに口にする人も多い。


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佐藤日登美 19年2月17日放送

City Foodsters
スープ クラムチャウダー

シアトルに、Pike Place Chowderという
行列の絶えないクラムチャウダーの店がある。

オープン当初、クラムチャウダーは看板メニューでもなんでもなく、
金曜日に出される「本日のスープ」のひとつだった。
数人いたシェフが「自分のレシピこそが最高のもの!」と言って、
毎週代わるがわる自慢のクラムチャウダーを振る舞った。

やがて、それぞれのレシピのいいところがミックスされ、
新たなハーブや具材が加わり、肉厚のアサリがほうり込まれ、
唯一無二のクリーミーな一杯ができあがった。

いまでは、シアトルの寒空の下、
世界中の人が暖かいクラムチャウダーを求めて足を運ぶ。


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森由里佳 19年2月17日放送


スープ スープの始まり

やわらかな湯気をまとうスープに浸した、ちぎったパン。
口に含むと、
麦の香ばしい薫りとスープのやさしい味が
ゆっくりとあたたかく拡がってゆく。

実は、これがスープのはじまりです。

もともと保存食だったパンは、
大きなものを焼いておいて、
食べるたびに切り出していたもの。

中世ヨーロッパでは、
硬くなったパンをおいしく食べるために
野菜や豆、肉の煮汁に浸して食べていたそうです。

じんわり、ひたひた、ぽかぽか、ほっ。
今日の夕食に、そんなスープはいかがですか?


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森由里佳 19年2月17日放送

hey tiffany!
スープ ブイヤベース

色鮮やかな魚にトマト、ハーブ、サフランなどをお鍋でグツグツ。
見た目にも豪華な魚介スープと言えば、ブイヤベース。
フランス・マルセイユの名物料理だ。

実はマルセイユには、ブイヤベース憲章という
マルセイユ市が定めた公式レシピが存在する。
その一部を紹介しよう。

「ブイヤベースの具材にする魚は地中海の岩礁に生息するものに限定し、
タイ、ヒラメ、オマールエビ、貝類、タコ、イカは入れないものとする」

なるほど、これでは地中海以外の国々が再現するのは難しい。
多くの店でブイヤベース「風」、とされるのもうなずける。

ウィットにとんだプロヴァンスのシェフたちの
いたずらな笑顔が目に浮かぶ。


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蛭田瑞穂 19年2月17日放送


スープ オニオンスープ

ニューヨークの55丁目に、
「LA BONNE SOUPE」というフレンチビストロがある。

看板メニューは「オニオンスープ」。
焦げ目のついたグリュイエールチーズがカップをフタのように覆う。
スプーンで割って、スープをすくうと、
タマネギとフレンチバゲット、トロトロに溶けたチーズが糸を引く。
少し冷まして口に運ぶと、濃厚でコクのあるスープがたまらなくおいしい。

「LA BONNE SOUPE」とはフランス語で「おいしいスープ」。
そして「良い人生」という意味もあるという。

おいしいスープのある人生はたしかに、良い人生に違いない。


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蛭田瑞穂 19年2月17日放送


スープ ボーン・ブロス

ニューヨーク、イーストビレッジの一角に「brodo(ブロド)」という
テイクアウト専門の小さなスープスタンドがある。

この店のスープはすべてボーン・ブロスと呼ばれる骨の出し汁。
鶏ガラや牛骨からとられたスープは
さらりとして飲みやすく、お腹にも重くない。
それが紙のコーヒーカップで提供される。

この2月にマイナス16度を記録したニューヨーク。
街を歩きながら飲むスープが冬のニューヨークを少しだけ暖かくしてくれる。


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星合摩美 19年2月17日放送

Foodista
スープ ポトフ

フランスの家庭料理、ポトフ。

ポトフとはフランス語で「火にかけた鍋」を意味する。
料理の起源を感じさせるその名の通り、
大きめにカットした肉と野菜を煮込むだけの素朴なスープ。

具材の種類や作り方にも、堅苦しい決まりはない。
とはいえ、そこは美食の国。

食べる時は、スープはスープ皿に、肉や野菜は別の皿に盛り付け、
塩やマスタードやサワークリームなどを添え、
味の変化を楽しむのが本場の流儀だという。


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星合摩美 19年2月17日放送


スープ ベートーベンの愛したスープ

ドイツの偉大なる作曲家ベートーベンは、
食へのこだわりが強かったと言われている。

なかでも好んだメニューは、パンと卵のスープ。
パンをスープで煮込み、いくつもの生卵を混ぜ入れて食べる。
使う卵も家政婦に任せず、自ら品定めをしたという。

ベートーベンはこんな言葉を残している。

「純粋な心だけが、美味しいスープを作る」


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佐藤日登美 19年1月13日放送

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酒の肴 ロングバーのピーナッツ

シンガポールの老舗高級ホテル、ラッフルズ・ホテル。
このホテルのロングバーには二つの名物がある。

一つは、ロングバーで生まれたカクテル、シンガポールスリング。
マラッカ海峡に沈む美しい夕日を思わせるジンベースの一杯だ。

もう一つは、シンガポールスリングと合わせてつまむピーナッツ。
麻袋いっぱいに入ったピーナッツがすべての席に置かれ、
お客は無料で食べることができる。
ここでの流儀は、ピーナッツの殻をそのまま床に捨ててしまうこと。

ポイ捨て厳禁のシンガポールのなかで、
ここだけはゴミを放ることが許される。


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佐藤日登美 19年1月13日放送

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酒の肴 からすみのルーツ

日本三大珍味の一つ、からすみ。
そのルーツは紀元前の古代ギリシャやエジプトに遡る。
冷蔵保存ができなかった当時、
初夏にとれた魚の卵を保存させるために生み出された。
やがてアラブ人によって地中海沿岸へと伝えられ、
中国を経て日本にまで渡ってきた。

塩辛くねっとりした味わいが飲兵衛にはたまらない酒の肴。
薄く切ったり、大根と合わせたり、軽く炙ったり。

遥か昔の人々のおかげで、
日本人はからすみとの「ちょっと一杯」が楽しめる。


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