出発 APPLE
スティーブ・ジョブズが興した、
一瞬フレッシュな果実を想像する会社:アップル社。
その社名の由来は諸説ある。
ジョブズが尊敬するビートルズが設立した会社名と同じだからとか、
社名を考えるときにジョブズがリンゴをかじっていたからとか。
そのひとつに、「APPLE(アップル)」が、
ジョブズがそれまで勤めていた「ATARI(アタリ)社」よりも
前に電話帳に載るから、という説がある。
事業がまだ始まっていないときでさえも、
ジョブズはライバルより一歩先に出ることを忘れなかった。
2016 年 12 月 のアーカイブ
佐藤日登美 16年12月31日放送
蛭田瑞穂 16年12月31日放送
On Being
出発 Stay Hungry. Stay Foolish.
2005年6月12日、
スタンフォード大学の卒業式でおこなわれたスピーチで
スティーブ・ジョブズは学生にこう語りかけた。
あなたたちの時間は限られています。
だから、他人の人生で自分の人生を無駄にしないでください。
ドグマに縛られてはいけない。
他人の考えによって、自分の内なる声を消されないように。
いちばん大事なのは自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
自分がほんとうはなにがしたいのか、
自分ですでにわかっているのだから。
そしてジョブズはこんな言葉を紹介し、
スピーチを締めくくった。
Stay Hungry. Stay Foolish.
ハングリーであれ。馬鹿であれ。
蛭田瑞穂 16年12月31日放送
Micky.!
出発 love and loss
1985年、スティーブ・ジョブズはアップルを解雇される。
ジョブズは失意の底に叩き落とされるが、
のちに「人生でもっとも幸福な出来事だった」と振り返る。
会社を成功させるという重圧は、
再び挑戦者になるという身軽さに変わった。
ジョブズはNeXTというコンピュータ会社を興し、
アニメーションスタジオのピクサーを成功させる。
そしてついにはアップルへの復帰も果たした。
ジョブズは語る。
やりがいを感じるただひとつの方法は、
すばらしいと心の底から思える仕事をすることです。
自分が愛せる仕事がまだ見つからないなら、探し続けてください。
ほんとうにやりたいことが見つかったときは
不思議と自分でもわかるはずです。
だから立ち止まってはいけません。
蛭田瑞穂 16年12月31日放送
出発 connecting the dots
1972年、
オレゴン州のリード大学に入学したスティーブ・ジョブズは
半年後には大学での教育内容になんの価値も見いだせなくなっていた。
両親が苦労して捻出した授業料を浪費するだけの生活に嫌気がさし、
ジョブズは退学を決意する。
興味のある授業に潜り込むことを決めたジョブズは、
「カリグラフィー」という、文字の美しさを学ぶ授業に出会う。
それがのちに、美しいフォントを持つ世界初のコンピュータ
「マッキントッシュ」の誕生につながる。
ジョブズは語る。
将来を見通して、点と点をつなぎ合わせることなどできません。
できるのはあとから点をつなぎ合わせることだけです。
だから、私たちはいまやっていることがいずれ人生のどこかで
つながるだろうと信じるしかないのです。
森由里佳 16年12月31日放送
MIKI Yoshihito.
出発 明日へのエール
スティーブ・ジョブズは
アップルに復帰したとき、こう言った。
昔を振り返るのはここでやめにしよう。
大切なのは明日何が起きるかだ。
未来を叶えるために、
ジョブズは過去を超えていく。
明日からいよいよ2017年。
あなたのまっさらな明日が、未来が、
もうすぐ始まろうとしています。
どうぞ、良い明日を、おむかえください。
熊埜御堂由香 16年12月25日放送
ことばの贈りもの メリークリスマス!
メリークリスマス!
その言葉は、正確に言うと、
「I wish you a merry Christmas.」
キリスト教徒たちが、イエス生誕の日を楽しく過ごせますようにと
声をかけあって生まれた挨拶だった。
メリークリスマス!
それは、ひとがひとを思う、
そんな気持ちがシンプルにこめられた愛の言葉。
熊埜御堂由香 16年12月25日放送
kylehase
ことばの贈りもの 人類という家族
すっかり日本人にとっても大事な年中行事になったクリスマス。
けれど、心の片隅で、
キリスト教徒じゃないけれど浮かれていいのかな?
なんて思いがよぎったら、
クリスマスにまつわるこんな名言を贈ります。
人類はあらゆる人種や宗教が集まった巨大な家族。
クリスマスが来て神の愛を思うたびに、
私たちは皆兄弟であることを
思い出すのです。
今日は地球がまるごと家族になって
幸せがあふれる日。
さぁ、メリークリスマス!
茂木彩海 16年12月25日放送
Ashley Coombs
ことばの贈りもの 女心をつかむコツ
ショーン・ペンが、かつての人気ロックスターを演じた異色の
ロードムービー、「きっとここが帰る場所」。
ファッションの趣味も好きな歌手もまったく異なるロック少女に
恋をしたが故、相手にしてもらえず落ち込む少年に、
ショーン・ペン演じる主人公、シャイアンは
ゆっくり、優しく、こんなことばを贈る。
女心をつかむコツは時間をかけること。
彼女のそばにいて、一緒に時を過ごせ。
大事なのは、安心してもらうことだ。
具体的な行動を起こすのではなく、
ただそばにいるというアドバイスは、
少年にとって、ちょっと意外でありながら
かけがえのない助言となったに違いない。
今日は、クリスマス。
大切な人のそばにいること。それこそが、
聖なる夜にふさわしい、いちばんの贈りものなのかもしれない。
小野麻利江 16年12月25日放送
Dan Lacey
ことばの贈りもの マザー・テレサ
もしも今日、あなたの周りに
不機嫌そうな顔をした人が
いるとしたら。
マザー・テレサのこんな言葉を
贈ってみてはどうでしょう。
平和は 微笑みから始まる。
もしもそれでも、
不機嫌そうな顔が直らなかったら。
微笑みから始まる平和を、
あなたからその人に
贈ってみてください。
薄景子 16年12月25日放送
ことばの贈りもの ボブ・ホープ
20世紀のアメリカを代表するコメディアン、ボブ・ホープ。
演劇やラジオ、映画、テレビをはじめ、
半世紀以上、軍隊の慰安興行に出演するなど、
永く広く活躍した。
生涯で2000以上の賞を受賞し、
ギネスブックでも「最も数多く受賞した喜劇俳優」と
認定されている。
その毒舌とユーモアで人々を笑わせ、
時に苦しみをも希望に変え続けたホープ。
そんな彼がのこしたクリスマスの名言がある。
私の考えるクリスマスとは、とてもシンプルなものだ。
他の人を愛すること。考えてみると、
それをするのにクリスマスまで待つことはないね。
きょうクリスマスは
いちばん大切な人を笑顔にする日。
そして、それを日常にしていくことこそが
究極の愛のプレゼント。