2016 年 12 月 18 日 のアーカイブ

奥村広乃 16年12月18日放送

161218-01
ジングルベルの噂1

もうすぐクリスマス。

この時期になると耳にする「ジングルベル」の歌。
元々はクリスマスソングではなかったという。

作詞作曲は、アメリカの牧師ジェームズ・ピアポント。
彼の教会でサンクスギビングのお祝いのために作ったのだとか。

元の歌詞には、クリスマスという言葉は無く、
ただただソリ遊びをする楽しさを歌っている。
女の子とそりを二人乗りして、ひっくり返ったり、
それを通りがかった紳士に笑われるシーンまである。

気持ちが華やぐメロディは、
時代も国境も季節さえも超えていくようだ。


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礒部建多 16年12月18日放送

161218-02
屋根の上で

キリストの生誕を祝うための祭日。
そんなクリスマスが、
今のように変化していった背景には、歌の影響がある。

ベンジャミン・ハンビーによってつくられた、
邦題”屋根の上で”は、
初めてサンタがクリスマスソングに登場した曲となった。

「サンタクロースは、
 たくさんのおもちゃを持って、
 煙突をおりてくる。」


サンタクロースのお茶目なキャラクターや、
楽しげな雰囲気は、この曲から広がっていった。

心踊るクリスマス。
それこそが、先人たちの想像力がつくりあげた、
最高のプレゼントなのかもしれない。


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奥村広乃 16年12月18日放送

161218-03 x-ray delta one
ジングルベルの噂2

1965年12月25日。
宇宙で初めて人類が演奏をした。
宇宙飛行士ウォルター・シラーの吹いたハーモニカだった。
曲名は、ジングルベル。

大きさ、わずか3.5cm。
重さ、たったの7.5グラム。
その小指より小さなハーモニカは
重量制限の厳しい宇宙飛行に
かろうじて積むことが出来た楽器であったという。

無線をつうじて、地上に届けられた
ジングルベルのメロディ。
当時の人々はどのような気持ちで聞いたのだろうか。

人類は宇宙へ飛び出しても、音楽をほしがる。
クリスマスソングを聞くと
無条件にワクワクしてしまうのは、
いつの時代でも、いかなる場所でも、
変わらないのだろう。


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奥村広乃 16年12月18日放送

161218-04
クリスマスソングと反戦歌

世界中で歌われるクリスマスソングには、
戦争の終わりを願う歌が多い。

ホワイト・クリスマスは
第二次世界大戦の最中につくられた。

スティービー・ワンダーのSomeday at Chirstmas
ジョン・レノンのHappy Xmas(War is over)
はともにベトナム戦争の真っ只中だった。

人類がサンタクロースに望む
最高の贈り物はきっと、
戦争のない世界だ。


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澁江俊一 16年12月18日放送

161218-05
クリスマスを変えた物語

チャールズ・ディケンズの
「クリスマス・キャロル」。

金の亡者であるスクルージが
クリスマスイブの夜の
不思議な体験をきっかけに
人を思いやる、やさしい人間に改心する。

富める者は、
貧しい者のために何ができるのか。

そう問いかけるこの物語が
産業革命当時のイギリスやアメリカで
広く愛されたことで、
廃れかけていたクリスマスは、
他者を思いやるための一日になった。

格差が広がり続けている今でも
ディケンズがくれた贈り物
「クリスマス・キャロル」は
世界中で読まれ続けている。


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礒部建多 16年12月18日放送

161218-06
きよしこの夜

世界で300を超える言語に
訳されるクリスマスソング「Silent Night」。
日本名「きよしこの夜」。実は6番まで存在する。

1816年、
戦争の長い苦悩から解放された、
作詞者のヨゼフ・モールは、
「人類はみな兄弟である。」
と、平和への願いを4番の歌詞に綴った。


約100年後の1914年、
第一次世界大戦で起きた「クリスマス休戦」は、
ドイツ軍が「Silent Night」を歌い始めたことが
きっかけとなった。

平和への願いとともに、
これからもずっと歌い継がれますように。


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奥村広乃 16年12月18日放送

161218-07
黒いサンタがやってくる

定番クリスマスソングのひとつ
「サンタが街にやってくる」。
ドイツでは、なんと黒いサンタがやってくるという。

その名も、クネヒト・ループレヒト。
聖ニコラスの従者とされている。
黒い服。のびたひげ。痩せぎすの身体。
ブラックサンタと呼ばれることもあるという。

彼は悪い子のもとを訪れ、石炭やムチを届ける。
そして、とてもとても悪い子は、
袋に詰め込んで連れ去ってしまう。
恐ろしい存在だ。

悪い子を懲らしめる
クネヒト・ループレヒト。
良い子にプレゼントを贈る
サンタクロース。
叱るだけでも、褒めるだけでも、
子どもは育たない。


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松岡康 16年12月18日放送

161218-08
赤鼻のトナカイ

真っ赤なお鼻のトナカイさんは
いつもみんなの笑いもの。

クリスマスソングの定番「赤鼻のトナカイ」。
実はこのトナカイが生まれたのは意外に新しく1934年のこと。
デパートがつくったマスコットキャラクターだった。

生み出したのはコピーライターのロバート・メイ。
デパートから命を受けた彼は
いじめられていた昔の自分を重ねて
このトナカイをつくりあげた。

いじめられていたトナカイが
サンタの役に立つように、
いじめられている君だって、
だれかの役に立てるんだよ。

そこには、世界中の子供たちを勇気づける
優しいメッセージがある。


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