佐藤理人

佐藤理人 19年8月10日放送


発明の真相  電話

電話は1876年、イギリスの発明家、
アレキサンダー・グラハム・ベルによって発明された。

彼はもともと耳の遠い人たちに、
振動で言葉を伝える機械を作ろうとしていた。

ある日、機械の実験に取り掛かろうとしたとき、
うっかり劇薬を服にこぼしてしまった。

彼は慌てて受話器を取り上げると、
家の地下室で待機していた助手に向かって、

 早く来てくれ!

と叫んだ。

以来、電話は世界中で、
離れた場所にいる人同士の声を届け続けている。


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佐藤理人 19年8月10日放送


発明の真相  点字

点字は、10歳の少年によって生まれた。

1819年、ルイ・ブライユという盲目の少年が、
パリの王立盲学校に入学した。

彼はそこで「ソノグラフィ」という文字に出会った。

兵士が夜でも命令を読めるよう、
アルファベットを12個の点で表した暗号だったが、
複雑すぎるという欠点があった。

ブライユはそれを6個の点で表すことに成功。
以来、ブライユ式点字システムは世界中で、
目の不自由な人たちに字を読む喜びを届け続けている。


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佐藤理人 19年8月10日放送

Mr.TinDC
発明の真相  ジャイロコンパス

1905年のある日。アメリカ人、
エルマー・アンブローズ・スペリーの息子が尋ねた。

 なぜコマは立っていられるの?

彼はコマの軸が常に一定の方向を向く原理に注目、
北を指し続けるジャイロコンパスを発明した。

この技術は1910年にアメリカ海軍で実用化されたのち、
自動操縦装置や方向検知器などに発展した。

なぜ飛行機は夜でもまっすぐ飛べるのか。
なぜ船は嵐でもあまり揺れないのか。

彼の発明は、今日も地球という巨大なコマの上で、
安全で快適な旅を届け続けている。


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佐藤理人 19年8月10日放送


発明の真相  圧力鍋

圧力鍋は蒸気エンジンから生まれた。

フランスの物理学者ドニ・パパン。
1679年、彼は蒸気機関の研究中に、
水の沸騰温度が圧力に比例することを発見。

気圧を高めることで、

 骨まで柔らかくする鍋

を発明した。彼はこの鍋を

 ダイジェスター

と名付けた。

蒸気の威力を知っていた彼は、
爆発を防ぐ世界初の安全弁まで開発したが、
鍋はまったく売れなかった。

圧力鍋が普及したのは260年後。
第二次世界大戦中の主婦たちが、
熱心に倹約を心がけたときのこと。

以来、圧力鍋は世界中の食卓に、
美味しい笑顔を届け続けている。


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佐藤理人 19年8月10日放送


発明の真相  キーボード

キーボードの前身となるタイプライターは、
1860年代にアメリカの新聞記者、
クリストファー・ショールズによって生まれた。

彼は最初、文字をアルファベット順に並べた。
しかし早く打つと、文字を取り付けた棒がもつれる
という欠点があった。

彼は文字の使用頻度を調べ、
よく使う文字同士をなるべく離して配置した。

 QWERTY

文字盤の最上段の配列がタイプライターの名前になった。

以来、キーボードはすべての人に、
美しい文字を素早く記録する便利さを届け続けている。


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佐藤理人 19年6月15日放送

Piefke La Belle
雪男って信じる?

イエティ、ビックフット、雪男。

呼び名は違っても、世界の山岳地帯に住む人々は、
古くから毛むくじゃらの大男の話を語り継いできた。

身長3m、体重140kg。
見かけはサルに似ており、2本足でよたよたと歩く。

雪男が初めて目撃されたのは1832年。

目撃者であるネパールの初代イギリス大使
B・H・ハドソンは、その日の日記に、

 黒くて長い毛に覆われた、
 未知の生物が歩いていた。


と記した。ちなみにしっぽはなかったそうだ。


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佐藤理人 19年6月15日放送


雪男って信じる?

梅雨には、たくさんの名前がある。
雪男が世界的に有名になったのは1951年。

イギリスの登山家エリック・シプトンが、
長さ33cm、幅20cmの人間に似た足跡を発見した。

クマにしては大きすぎるその足跡は、
人間では超えられない大きなクレバスを、
ひとまたぎで超えていた。

かくして、雪男狩りが流行の冒険になった。

ガイドたちは山に住む巨人の話を繰り返し語り、
雪男のものと称する骨や皮が土産物として人気を博した。

しかしそのどれもがヤギのものだった。


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佐藤理人 19年6月15日放送


雪男って信じる?

雪男の撮影に初めて成功したのは、
アメリカの農場主ロジャー・パターソンである。

彼は1967年カリフォルニアで、
川岸を歩く背が高くて毛深い動物の姿を、
114mの距離からフィルムに収めた。

映像は短くボケていたが、胸の形から雌であることはわかった。
直立して大股で歩く、巨大なサルに似たその生物は、
彼が撮影していることに気づくと、慌てて森に消えていった。

史上最も有名なこの雪男の映像をきっかけに、
世界中のテレビ局や新聞社に何百通も目撃情報が殺到した。


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佐藤理人 19年6月15日放送


雪男って信じる?

アメリカでは昔から雪男、
別名ビッグフットが数多く目撃されている。

1973年6月25日の深夜。
イリノイ州のマーフィーズボローという小さな村近くの森で、
ドライブ中のカップルが気味の悪い叫び声を聞いた。

やがて地響きを立てながら、
巨大な毛むくじゃらの生物が全身泥まみれで現れた。

その生物は

 マーフィーズボローの泥の化物

と名付けられ、警察が正式に調査にのりだした。

大規模な捜索隊が、森をしらみつぶしに探した。
しかし発見できたのは、広範囲に踏み潰された草木と、
泥の上に残る大きな足跡だけだった。


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佐藤理人 19年6月15日放送


雪男って信じる?

雪男の正体は何か。

もっとも有力なのは、
アメリカの研究家ハーラン・ソーキンの説だ。

彼はゴリラに似た大型の類人猿が、
突然変異を起こした結果だと言う。

 ゴリラは1800年代初めまで発見されなかった。
 初めてゴリラを見た人間がどう思ったか
 想像できるかね?


恐怖を抱いた人間たちが防衛のため、
類人猿たちを襲ったことは想像に難くない。

生存競争に破れ山岳地帯へ避難したその末裔が、
雪山で独自の進化を遂げ、雪男になったのだろうか。

その正体は、今も謎のままである。


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