Vision > 薄組・薄景子 > 薄組・石橋涼子

薄組・石橋涼子

石橋涼子 17年3月26日放送

170326-01
風の話 ウォードの例え

アメリカで教育に多くたずさわった作家
ウィリアム・アーサー・ウォードが残した、こんな言葉がある。

 悲観主義車は、風にうらみを言う。
 楽観主義者は風が変わるのを待つ。
 現実主義者は帆を動かす。


そろそろ春らしい風を感じる季節。
心地いい追い風もあれば、
厳しい向かい風もある。

この春、あなたはどんな風を捉えるだろうか。



topへ

石橋涼子 17年3月26日放送

170326-02
風の話 マーガレット・ミッチェルの風

「風と共に去りぬ」は、南北戦争時代のアメリカを舞台に
激動の人生を歩んだスカーレット・オハラの物語だ。

当初、出版社が想定していたタイトルは違うものだったという。
作者のマーガレット・ミッチェルは、
「風と共に去りぬ」が良いと思う理由をこう書き送った。

 去年の雪のように消え去った時代、
 戦争という風に吹かれて滅び去ったもの、
 風に立ち向かうのではなく、
 風と共に去った人々を象徴できると思うのです。


作者自身がモデルと言われている主人公は、
時代の風に翻弄されながら、
それでも明日に向かって生きることを、自ら選んだ。

どの時代も風は吹いているけれど、常に立ち向かわなくてもいい。
吹き飛ばされても、立ち上がればいいのだから。



topへ

石橋涼子 17年2月26日放送

170226-01 hktang
手のはなし 西岡常一

「最後の宮大工」と呼ばれ、
法隆寺の大修理を手掛けたことでも知られる、西岡常一(つねかず)。

材料となる木を探すところから始め、
より良い仕上がりを求めて道具づくりから手がけ、
人を育てることも棟梁の役目と考える、彼の言葉。

 手でものを作りあげていく仕事の者にとっては、
 量じゃありません。
 いいもん作らなあ、腕の悪い大工で終わりでんがな。


西岡の手は、素晴らしい建築物だけでなく、
素晴らしい弟子や道具を、多数残した。


topへ

石橋涼子 17年2月26日放送

170226-02
手のはなし 羽海野チカ

人は迷い、悩むとき、
つい、身動きがとれなくなることがある。

そんなときは、漫画化・羽海野チカが
作品を通じて語った言葉を思い出してみよう。
陶芸を学ぶ学生に老教授が言う。
答えが出ない時は手を動かすのが一番だ、と。

 家で頭を抱えても誰かに答えを聞いても
 わからん時にはわからんもんじゃ。
 じゃが不思議なもんで、一心不乱に手を動かし続ければ、
 出来上がった100枚目の皿の上に、
 答えが乗ってることもある。


メモ書きでも、料理でも、じゃんけんでも。
先生の教えにならって、悩んだときは
まず手を動かしてみませんか。


topへ

石橋涼子 17年1月29日放送

170129-07
宇宙のはなし スルタン・ビン・サルマン

あまりにも近くにあると、
その存在の大切さに気づかないことが多い。

なんて言うと、恋愛の格言や仕事の秘訣みたいだけれど、
距離があるからこそ見える価値というものはある。
たとえば宇宙スケールの距離で。

1985年に、スペースシャトル・ディスカバリー号に乗った
サウジアラビア初の宇宙飛行士、
スルタン・ビン・サルマンはこんな言葉を残した。

 最初の一日か二日は、みんなが自分の国を指さした。
 三日目、四日目は、それぞれ自分の大陸を指さした。
 五日目、私たちの目にうつっているのは
 たったひとつの地球しかないことがわかった。



topへ

石橋涼子 17年1月29日放送

170129-08
宇宙のはなし バズ・オルドリン

宇宙飛行士バズ・オルドリンの名を
知っている人は、あまり多くないかもしれない。
人類史上初めて月面に降り立ったアームストロング船長に続いて、
二番目に足跡を残した人物だ。

と言ってもやっぱり記憶に残りにくいだろうか。
では、もうひとつ。
バズ・オルドリンは、一本のボールペンで
月面からの帰還を成功させた人物、でもある。

どういうことかというと、
月着陸船イーグルの離陸スイッチが
アポロ11号に戻る前に壊れてしまったのだった。
オルドリンがとっさの機転で、
ボールペンを機械にさして代用しなかったら。
ほら、ちょっと忘れられない人物でしょう。


topへ

石橋涼子 16年12月25日放送

161225-07 ISO_40
ことばの贈りもの ヘンリー・ファン・ダイク

今日はクリスマス。
ここ日本でも、家族へ、恋人へ、友人へ、
様々な贈り物が行き交う日。

今もまだ、大切な人へのプレゼントで悩んでいる人には
アメリカの聖職者であり教育者でもあった
ヘンリー・ファン・ダイクの言葉を。

 最高のクリスマスプレゼントは
 一番お金をかけたものではなく、
 一番多くの愛がこもっているもの。


もしも、プレゼント選びでへとへとになってしまったら、
それも贈りものの一部だと考えてみませんか。
メリークリスマス。


topへ

石橋涼子 16年12月25日放送

161225-08 sakura_chihaya+
ことばの贈りもの ギャリソン・キーラー

ことしは三連休だったクリスマス。
もちろん、まだクリスマス気分がやってこない
という人もいるでしょう。

アメリカの作家であり
ラジオ番組の人気司会者でもある
ギャリソン・キーラーはクリスマスについて
こう語っている。

 クリスマスの素晴らしいところは、
 強制なことです。
 雷のように、みんな一緒に乗り切ります。


まだ今日という日は十分残っている。
嵐のような勢いでクリスマスがくるかもしれません。
おたのしみに。


topへ

石橋涼子 16年11月27日放送

161127-05 dokure
のりものの話 仲津英治と新幹線500系

日本を代表するのりもの、新幹線。
英語でもshinkansenそのままで通じるという。

最先端技術の結晶のようなイメージがある新幹線だが、
開発当時に世界最速記録を打ち立てた500系は、
設計上の様々なヒントを、空を飛ぶ鳥からもらったという。

空気抵抗による騒音の原因だったパンタグラフは、
もっとも静かに空を飛ぶと言われている
フクロウの羽を研究し、改良のヒントとした。

高速でもなめらかに水面に飛び込むカワセミは、
水の抵抗を軽減するするどいクチバシが
新幹線の先頭デザインのヒントとなった。

当時の開発責任者だった仲津英治氏は言う。

人間は自然に学ぶべきだ。
自然に勝とう、自然を克服しようという考えがまちがっている。

自然の造形からたくさんのヒントを得た500系は、
静かさと速さを兼ね備えた新幹線となり、
奇しくも「近未来的なデザイン」という評価で
多くのファンを獲得した。


topへ

石橋涼子 16年11月27日放送

161127-06
のりものの話 パスカルと公共バス

現代でもおなじみの移動手段のひとつ、公共バス。
その起源は、17世紀パリに遡る。

当時、馬車を所有できるのは裕福な貴族だけだった。
それを定められた路線と、定められた時間に運行することで
乗合馬車として誰でも使える移動手段にしたのだった。

アイデアを生み出したのは、あなたも知っているあの偉人。

 人間は考える葦である。

という言葉で有名な哲学者のパスカルだ。
パスカルの定理やパスカルの原理も偉大な業績だが、
公共バスだって負けないくらい偉大だ。


topへ


login