Vision > 薄組・薄景子 > 薄組・茂木彩海

薄組・茂木彩海

茂木彩海 18年11月25日放送

181125-07 Photo by Sailko
靴のはなし オードリー

ブランドに詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるであろう
「サルヴァトーレ フェラガモ」。

その歴史は1927年と古く、フェラガモがわずか11歳の時に靴屋を開業。
その後24歳で自身の店舗をもつようになってからは、
解剖学を学び、足に触れただけで客の体調がわかったと言われている。

デザイン性と機能性を併せ持つフェラガモの靴は
当時の映画スターから注目を集め、
マリリン・モンローやソフィア・ローレンなど名だたる女優から支持を受けた。

なかでもオードリー・ヘップバーンは
生涯フェラガモがつくった靴しか履かなかったと言われているほどの大ファン。

そんな彼女に答えるように、フェラガモも彼女のための靴をつくっている。
靴の名前は「オードリー」。

細身のストラップが付いたフラットのバレエシューズは
動きやすくシンプルなのに、どこか上品。

ブレない芯を持ちながら、しなやかに生きる彼女の名前に
フェラガモは彼の靴づくりにおける美学を込めたのだろう。


topへ

茂木彩海 18年11月25日放送

181125-08
靴のはなし 世界で一番古い靴

10年前、アルメニアの洞窟で
5500年前の革靴が発見された。

靴の底には断熱材と思われる草が敷き詰められ
パーツは皮ひもでしっかり縫い合わされ、
贅沢にも牛の一枚皮で作られていた。
あまりに現代的なデザインが、学者たちを驚かせた。

靴のサイズは24.5センチ。
当然、誰が履いていたのか気になるところだが、
時代背景からメソポタミア文明を築いた
シュメール人ではないかと考えられている。

ところがこのシュメール人、
高度な文明を持つものの民族系統が不明の謎の民族。

靴作りの技術をいったいいつ、どこで、どうやって学んだのか。
毎日履く靴にすら、謎は多い。


topへ

茂木彩海 18年10月28日放送

181028-03 Photo by Jballeis
パンダのはなし パンダ外交

「パンダ外交」という言葉があるように
昔からなにかと人はパンダに集まり、物事を動かしてきたふしがある。

この「パンダ外交」、初めて行われたのはなんと
さかのぼること中国、唐の時代。

初代皇帝の孫が二頭の生きたパンダと大量の毛皮を日本に贈り、
両国間の商取引が停止している間の友好のしるしとしたことから
始まったと言われている。

中国成立後は旧ソ連に対して親善大使としてパンダを贈ったことを皮切りに、
隣国である朝鮮に。ヨーロッパ諸国との関係が緩和されると、
国交を樹立した記念としてフランスに。

その後もイギリスに、メキシコに、スペインに、ドイツに…、
さらにはオーストラリアにまで。
中国生まれのパンダたちは次々と旅立って行った。

もしこの世界にパンダがいなかったら。
不要な争いや政治の衝突が世の中に増えていたのかもしれない。

そう思うと、何者もつい笑顔にしてしまうパンダパワーは、
意外にあなどれないものである。

動物園で寝ころびながら竹を食べるその姿につい、
世界を救うヒーローを重ね見る。


topへ

茂木彩海 18年10月28日放送

181028-04 Photo by Mark Dumont
パンダのはなし パンダという名前

一度聞いたら忘れられない「パンダ」という名前。
覚えやすく、小さい子供も発音しやすい。
そんなことも、常に人気者であるひそかな理由なのかもしれない。

そんなパンダだが、もともとは「レッサーパンダ」を指す
名前だったことをご存じだろうか。

なんでも、現在の「パンダ」を指す
ジャイアントパンダが新たに発見されたことがきっかけで
いままでのパンダに「小さいほうの」という意味の「レッサー」を
つけたのだという。

「レッサー」パンダからしたら失礼な話だが、
どちらもパンダはパンダ。

その可愛さを前に、人類はなす術がないのである。


topへ

茂木彩海 18年9月30日放送

180930-07 Photo by Gabriel Jimenez
大地のはなし 癒しの土

動物たちはミネラル不足を補うために
自ら進んで土を食べることがあるそうだが、
ネイティブ・アメリカンたちも土を「イワーキー」と呼び、
心労回復のために食べる習慣があるという。

イワーキー。意味は、癒しの土。

大地はいつでも動物たちの亡骸を静かに受け止め、木々を育て続ける。
数百万年もの間、優しく、ゆっくりと。

私たちの足元には、そんな究極の癒しが広がっている。


topへ

茂木彩海 18年9月30日放送

180930-08
大地のはなし 土偶の秘密

女性や妊婦、精霊を表現して作られたと言われている
土から生まれた偶像、土偶。

土偶が盛んに作られた縄文時代は、世界にも類を見ない平和な時代であり、
1万年という長い年月でありながら争いで人が死ぬことなど
ほとんどなかった、と言われている。

現代人が夢見る争いのない社会。

縄文時代の平和な大地から生まれた彼女たちなら
その秘密を知っているのだろうか。


topへ

茂木彩海 18年8月26日放送

180826-07 Okinawa Soba (Rob)
宿題のはなし 100年続く宿題の歴史

夏休みの宿題の歴史は意外に長く、
明治時代から、学力低下を避けるためにはじまったと言われている。

内容はというと、
絵日記を書いたり、植物の根の作用や構造について書いたり、
今とそこまで変わりないようだ。

100年以上も日本の子供たちが挑んできた夏の宿題。
いっそ夏の風物詩とみてしまえば、意外と楽しんで向き合えるのかもしれない。


topへ

茂木彩海 18年8月26日放送

180826-08
宿題のはなし 大人の宿題

宿題は、なにも子供がやるものとは限らない。

サボりにサボった部屋の片づけ、
参考書を買っただけで何もしていない英会話、などなど。
大人にだって貯め込んだ宿題はたくさんあるはずだ。

そんなあなたの胸に、グサりと刺さる
社会学者チャールズ・クーリーの名言を。

 明日はなんとかなると思う馬鹿者。
 今日でさえ遅すぎるのだ。賢者はもう昨日済ましている。



topへ

茂木彩海 18年6月24日放送

180624-01
空のはなし 青空の空

雲行きの怪しい日もあれば
悲しみの雨に濡れる日だって。
人の心は空模様のように日々変わり続ける。

 雲の向こうは、いつも青空。

小説家、ルイーザ・メイ・オルコットの言葉である。

どんな日だって、青空は広がっているはず。
その青空が見たくて、今日も人は上を向く。


topへ

茂木彩海 18年6月24日放送

180624-07 twbuckner
空のはなし 空想の空

空想という言葉があるように、
人はなにかを想う時、空を見上げることがある。

児童文学「赤毛のアン」で描かれるアンはおしゃべりで空想好き。
虹ひとつ見ても、こんな風に目を輝かせる。

 森の女神があたしたちが帰ってしまってからあらわれて、
 これをスカーフにするんじゃないかしら。


空を見上げながら心を解放する時間は
子供だけでなく、大人にこそ大切な時間にちがいない。


topへ


login