2020 年 6 月 のアーカイブ

薄景子 20年6月28日放送


パフェの話  パフェの日の由来

今日6月28日は、パフェの日。
その由来は、意外にも野球が関係している。

70年前の今日は、巨人の藤本英雄投手が
日本プロ野球史上初のパーフェクト・ゲームを達成した日。
パフェの語源は、フランス語で
「パーフェクト」を意味することから、
この記念すべき日がパフェの日に制定された。

さらに、驚くべき裏話もある。
その日、藤本選手は先発予定ではなく、
突然回ってきた代役だった。
前の晩は明日は休みだろうと仲間と明け方まで麻雀。
ほぼ完徹でのぞんだ完全試合だったのだ。

火事場の馬鹿力がほしいときは
そんな伝説にあやかって
パフェを愉しんでみるのはどうだろう。


topへ

若杉茜 20年6月28日放送


パフェの話  ニッカボッカの栄光

イギリスのお菓子の名前はなんとなく癖のある、面白い名前が多い。

その中でもひときわ異彩を放つのが、Knickerbocker’s glory。
ニッカボッカの栄光、という意味だが、
実はこれ、イギリスでのパフェの名称なのだ。
イギリスでパフェというとお肉のパテを指すので、
我々がパフェと思っているものを食べようとすると
Knickerbocker’s gloryと注文しなければならない。

この不思議な名前の由来は謎に包まれている。
日本でも知られているあのニッカボッカが
イギリスの女性に大流行していた頃、
赤と白のそのデザインにパフェが似ていたから、とか、

作家のワシントンアービングが
作中でニッカボッカというペンネームを使ったから、とか、
NYのホテルの名前から、とか。

ひざ下ズボンの栄光なのか、NYの栄光なのか、はたまた違うものなのか。
謎に想いを馳せながら、いつかイギリスで、
ニッカボッカの栄光を注文してみたい。


topへ

茂木彩海 20年6月28日放送

ichigo
パフェの話  パフェの設計

生クリームにチョコレートソースに季節の果物。
そしてアイスクリームとスポンジケーキ。

パフェの要素になるスイーツをひとつずつ並べてみても、
やっぱりパフェを目の前にした時の高揚感とは比べ物にならない。

その理由はきっと、他のスイーツにはない
「高さ」にあるのではないだろうか。

最下層には、アイスやクリームが溶けても
形が変わらないポンジケーキやコーンフレークを。
そしてその上には生クリーム、チョコレートソースが続く。

この3層を基本にしながら
最後にフルーツや生クリームでデコレーションするというのが
ベーシックなパフェの盛り付け方だと言われている。

作り手のパティシエからすると、
高さがあることで、食べて欲しい順に
パフェの層を設計することができるというわけだ。

作り手だけが知っているパフェの設計図を
おいしく解明しながらパフェを食べよう。

今日、6月28日は、パフェの日。


topへ

熊埜御堂由香 20年6月28日放送


パフェの話  コンフレークの存在意義

昨年、人気のあるお笑いコンビが、
パフェのコンフレークをかさ増しだとネタにした。
そのネタは、パフェの中にひっそり積まれていたコンフレークが
困惑するほど話題になった。
コンフレークの代わりにスポンジや、
グラノーラを使ったパフェを提供するファミリーレストランが
現れるなど、パフェ界にもコンフレーク議論が巻き起こった。

コンフレークの役割は?
パフェの魅力である誇らしげにそびえたつ高さを演出するため?
いやいや、箸休めならぬ、スプーン休めとして、
アイスやソースの甘さをサクサクの食感でリセットするため?

今日はパフェの日。
コンフレークの存在意義とは何か?
はさておき、パフェ、食べませんか。


topへ

小野麻利江 20年6月28日放送


パフェの話  パフェとサンデー

今日6月28日は、パフェの日。

「パフェ」といえば、知っているようで知らないのが
「サンデー」との違い。

パフェの発祥はフランス。
「完全な」を意味する「パルフェ」が、日本で変化したもの。

一方、サンデーの発祥はアメリカ。

アイスクリームショップで毎週日曜に売られていたので
「サンデー」と呼ばれるようになり、
でも宗教的な理由から、商品のスペルは変えられた
という説や、

キリスト教の安息日にあたる日曜日に、
豪華なパフェを食べるのは良くないということで、
少しだけ質素なつくりのサンデーにした、という説がある。

そう聞くと確かに、
パフェは深めのグラスに入れられて、
フルーツやトッピングがたっぷり。

サンデーは、浅めのグラスに入れられて、
アイスクリームを中心に、シンプルなトッピングになっている。

今日はパフェの日。
でも今日は日曜、サンデーでもある。

あなたなら、どちらを食べますか?


topへ

石橋涼子 20年6月28日放送


パフェの話  おうちパフェ

喫茶店やレストランの定番デザート、
パフェ。

始まりは明治時代の西洋料理だが、
昭和に入り、果物屋と喫茶店を兼ねた
フルーツパーラーの流行とともに、
日本独自のパフェに進化したと言われている。

チョコレートやプリン、シュークリームなど
お菓子がたっぷり載ったパフェもいいけれど、
季節の果物がきちんと入っていると
贅沢感が増しつつ罪悪感が減るような、
良い気分になるものだ。

パフェというと、お店で食べるイメージがあるが、
自宅時間が増えたことと、
SNSでの写真映えがすることから
おうちパフェも盛り上がりを見せている。

グラスに好きなものをデコレーションするだけだから、
家でつくるのは、想像以上に簡単だ。
子どもと一緒に楽しんでも良いし、
自分へのご褒美をギュッと詰め込んでもいい。

パフェには、つくる時間にも幸せが詰まっている。
今日、6月28日は、パフェの日です。


topへ

石橋涼子 20年6月28日放送


パフェの話  プルースト効果

マルセル・プルーストによる文学作品
『失われた時を求めて』。
主人公が、マドレーヌと紅茶の香りに刺激を受け、
幼い頃を思い出すシーンから始まる。

これをプルースト効果と言うように、
食べ物の匂いと味は、人間の記憶にリンクしやすい。

さて、
冷たいアイスとフルーツと、生クリームと。
デザートの宝箱のような、パフェ。
あなたが思い出すのは、どんなパフェだろうか。

家族で出かけたデパートの最上階の、ご馳走の味。
友だちとおでかけした都会のオシャレなカフェの味。
古い喫茶店で食べた、缶詰のチェリーが載ったあの味。

いくつになっても贅沢で、憧れる存在のパフェ。
思い出さえも甘く刺激してくれる。
今日、6月28日は、パフェの日です。


topへ

熊埜御堂由香 20年6月28日放送

Yuichiro Haga
パフェの話  締めパフェ

食事や飲み会の後に食べる締めのパフェ、
通称「シメパフェ」が全国的に流行っている。
紳士もソフトクリームを舐める街とも言われる札幌が発祥だ。
老若男女問わず甘いものを好むひとが多いそうだ。

食事の終わりに向かい合ってパフェを食する。
締めのラーメンでは生まれない、
幾重にも重なる濃密な時間が生まれそうだ。
今日、6月28日は、パフェの日です。


topへ

古居利康 20年6月27日放送


家康がつくった図書館

江戸城の一角に図書館があった。
その名は紅葉山文庫。
1602年、幕府を開く前の年に、
徳川家康がひらいた。

キリスト教の宣教師がこの国に伝えた
活字印刷。16世紀末には書物の出版が
盛んになっていた。
家康は、歴史書や学術書など
広く収集する一方、みずからも
和漢の古典を出版するほどだった。

紅葉山文庫は、そんな家康の
書物好きの、いわば集大成とも言えた。


topへ

古居利康 20年6月27日放送


書物奉行と書物同心

江戸城内にあった図書館、
紅葉山文庫。開設者、徳川家康。
5名前後の書物奉行と
20名ほどの書物同心が専任で勤務し、
11万を超える蔵書の管理にあたった。

書物の虫干し、保存状態の検査、
地震や大雨のあとの書庫内の点検などなど、
書物を守ることが何より大事なお役目だった。

書物奉行を拝命した人物が
就任にあたって提出した誓約書が残っている。
「虫に喰われぬよう、入念に手入れをすること。
無断で貸し出したり写したりせぬこと。」
将軍専用の図書館だけに責任も重かった。


topへ


login