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門田組・岡安徹

岡安徹 14年8月24日放送

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高嶋仁が見た夢

照りつける太陽、立ち上る陽炎。
全国の高校球児たちが、まさに熱闘を繰りひろげる甲子園。
強豪と言われるチームには、名将とよばれる監督の存在がある。

智弁和歌山を率いる監督、高嶋仁(たかしまひとし)はかつてこう言った。

「苦しい思いをした人間だけが逆境をチャンスに変える」

今年、智弁和歌山は惜しくも甲子園出場を逃してしまった。
しかし、彼らはこの悔しい思いを糧に強くなるだろう。
もう、その目は次の夏を見ているのだから。


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岡安徹 14年8月24日放送

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青木秀憲が見た夢

東京の名門、開成高校。
かつて同校野球部は、データと理論を駆使した
独自のセオリーを用い、東京大会ベスト16という好成績を残した。

彼らが掲げた勝利の方程式は、
「ドサクサにまぎれて勝つ」という独創性あふれるもの。

チームを育てた知将青木秀憲監督は言う。

「野球は大いなる無駄。無駄だからこそ
 思いっきり勝ち負けにこだわってやろう」


強豪校と比べ、体格や技術に差があることを認めつつ、
それでもなお勝ちにこだわることを学んだ球児たち。
勝つことにこだわった3年間に、無駄なところなど一つもない。


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岡安徹 14年7月26日放送

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アツい人 手塚治虫

日本の漫画界の父、そして伝説でもある手塚治虫。
その手塚が起こしたアニメ制作会社が「虫プロダクション」。

これは手塚の名前から、「虫」を取ったものとも
いわれているが、
手塚自身は「ここにいるのは皆仕事の虫」だから
そして「仕事場は蒸し風呂みたいに暑いしね」
とネーミングの秘話を語っている。

漫画を描くのが好きで好きでたまらない。
熱い気持ちで「100歳まで漫画を描きたい」と語る手塚も、
やがて床に伏せるようになる。

それでも彼は、まどろむ意識の中でペンをとろうとした。
「頼むから、仕事をさせてくれ」
これが、手塚の最後の言葉とされている。

好きなものに、すべてを捧げること。
手塚治虫の心は
いまもその漫画から語りかけてくる。


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岡安徹 14年2月15日放送


料理する人 小林カツ代

料理人ケンタロウさんの母であり、
自身も料理研究家として親しまれている
小林カツ代。

主婦の目線から、家庭で実践できる
料理を考案するだけでなく、
プロの料理人を相手に料理対決で
勝利した経験もある。

「家庭料理」でプロに勝利するという
快挙を成し遂げた彼女にマイクを向けてみると
意外や不満げな顔をしている。

その不満の理由を聞いてさらに意外。
「制限時間内に片付けが間に合わなかった。」

料理をすれば、洗い物も出る。
つくる事と片付けを同時にこなしてこそ、
家庭料理だという。

お見それいたしました。
主婦は、プロです。


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岡安徹 14年2月15日放送

Janet Hudson
料理する人 辰巳芳子

病床の父のために考案した、
滋養たっぷりの「いのちのスープ」が話題となり、
今なお多くの料理人がその指導を仰いでいる料理研究家
辰巳芳子。

50年以上の料理研究と独自の考察から
命に直結した「食」の大切さを説く辰巳は、
幸せな人生の基本をこう喩える。

「薄紙を重ねるような、毎日毎日の幸せの積み重ね」

ていねいに、心を込めて料理すること。
簡単だが忘れがちな、日々の営みにこそ、
幸せへの道しるべが隠れていた。


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岡安徹 14年1月25日放送

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壊す人(陸上選手:アレン・ジョンソン)

立ちはだかるハードルは、なぎ倒す
そんな豪快な走りで
世界陸上で4度の金メダルを獲得した選手がいた。
その名はアレン・ジョンソン。
通称「ハードルなぎ倒し男」。

シドニーオリンピックでは
4着とメダルを逃してしまったが、
そのインタビューはユーモアに溢れていた。

「結果には不満足だが、
 ハードルを倒した台数には満足した」


ハードルは飛び超えるもの、
なんて常識を軽く飛び越えた時、
彼は記録にも記憶にも残る男になった。


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岡安徹 14年1月25日放送

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壊す人(作曲家ジョン・ケージ)

これは、実験音楽家と呼ばれた
ジョン・ケージがつくった曲の通称。

世界で唯一、最初から最後まで
演奏者が全く音を出さない曲である。

楽譜には第一楽章から第三楽章まで、
「休む」と記されている。
4分33秒は、初めてこの曲が演奏された時の
演奏時間。

音楽は音を楽しむもの、という常識が
崩れていくような感覚。

ジョン・ケージは、
心の中で凝り固まった何かが壊れる音こそ
音楽と言いたかったのかもしれない。


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岡安徹 13年6月22日放送

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夫婦の話(ゲルリンデ・カルテンブルンナー)

夫婦にとって最も大切な思い出の1つ、プロポーズ。

オーストリアの登山家ゲルリンデ・カルテンブルンナーは、
世界中の誰も真似できない場所でプロポーズされた女性だ。

「デスゾーン」の女王と呼ばれ、8,000m級の山に次々と
登頂していった世界的登山家、ゲルリンデ。
彼女は結婚して子供を作るという選択枝を明快に否定し、
山に全てを捧げていた。
その心を溶かし、プロポーズを成功させたのは同じく登山家の
ラルフ・ドゥイモビッツ。

彼が、文字通り決死の覚悟でプロポーズを行ったのは
ヒマラヤ山脈、標高7,250m地点のキャンプ地。

雪と氷に囲まれた極限の状況こそが互いの心の温もりを際だたせ、
夫婦で居ることの幸せに気づかせたのかもしれない。


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岡安徹 13年6月22日放送


夫婦の話(ドリス・デューク)

暗殺者に、惚れた。

そんな危険すぎる恋をしたのは、ドリス・デューク。
タバコ王として知られた父から莫大な財産を受け継ぎ、
若くして大富豪となった美女である。

数多くのプレイボーイ達と関係をもち、
奔放で、刺激的な恋愛に駆り立てられていったドリス。

彼女の心をとらえたドミニカ共和国の外交官、
ポーフィリオ・ルービローザは、政治的な暗殺計画への
関与も噂される危険な男だった。

しかも彼との結婚は、彼の妻に100万ドルもの大金
を支払って「買い受けた」ものだったという。

夫婦のカタチさえも、型にはめないから面白い。
稀代のセレブの人生は、危険な恋がくれる甘美さを
私たちに教えてくれるようだ。


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岡安徹 13年3月30日放送

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チームワーク4 ジャンパーとテストジャンパー

冬期オリンピックで、数多くのメダリストを生んできた
スキージャンプ。

その裏方に、テストジャンパーという存在がいる。
安全に競技を行える状況にあるかを確かめるため、
自らを実験台としてジャンプする危険な役目だ。

1998年の長野オリンピックは、まさにテストジャンパーの勇気が
メダルを引き寄せた大会だった。

競技当日、会場は吹雪。
ジャンプ台に雪が積もりスピードが出ない上、
視界不良で安全にジャンプが出来ない状態だった。
もし今競技中止ということになれば、日本のメダルはない。

そこでテストジャンパー達が行った驚くべき作戦。
それは、前も見えない吹雪の中連続でテストジャンプを行い、
日本選手のために滑走路の雪を踏み固めること。
そして、安全に着地し競技続行を訴えること。

決死の覚悟で次々と大ジャンプを繰り広げる日本のテストジャンパー達。
かくして競技は続行され、日本は金メダルを掴み取る。

金メダルを決めたジャンプの後、原田選手は涙声で言った。
「…俺じゃないんだよ…、みんなで掴んだんだよ…」

何もない空中へ1人で飛び出す、究極の個人競技に見えるスキージャンプ。
その翼には、多くの仲間の想いが乗っていた。


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