![Xaver_Mozart Xaver_Mozart](/vision/wp-content/uploads/2009/07/Xaver_Mozart-276x300.jpg)
フランツ・クサーヴァー・モーツァルト
きょう7月26日は、
モーツァルトが生まれた日。
ただし、
わたしたちがよく知る
モーツァルトではなく、
彼の息子、
フランツ・クサーヴァー・モーツァルトの。
偉大なる父と同じ道を歩み
モーツァルト2世を名乗るハメになった
作曲家の苦悩は想像に難くない。
ただ、彼の墓石にはこうある。
彼の父の名をここに記す。
父への尊敬は、
彼の人生そのものだったから。
![chips chips](/vision/wp-content/uploads/2009/07/chips-300x224.jpg)
カアラン・ケイ
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ありません。
ありません。
いつまでたっても
鳴らないケータイの画面を
ぼんやりと見つめながら
僕はなぜだか
計算機科学者の
アラン・ケイの言葉を
思い出していた。
テクノロジーというのは
あなたが生まれたときに
存在しなかった全てのものだ。
つまり
土曜日の夜の
この孤独も、
たぶん、
ひとつのテクノロジーで。
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![Emperor_Norton Emperor_Norton](/vision/wp-content/uploads/2009/07/Emperor_Norton-198x300.jpg)
ジョシュア・ノートン
1859年、
サンフランシスコの新聞紙面で、
ジョシュア・ノートンという名の男が
こう宣言した。
大多数の合衆国市民の要望に応え
朕ジョシュア・ノートンは、
この合衆国の皇帝たることを自ら宣言し布告す。
そしてノートン皇帝による
アメリカ統治がはじまった。
通りに街灯をつけるべし。
広場にクリスマスツリーを。
オークランドとの間に橋を建設せよ。
新聞紙面上で発せられる勅命の数々。
サンフランシスコ市民は突然現れた
このふうがわりな皇帝を
なぜか愛してやまなかった。
20年後、彼の葬儀には
3万人が参列したという。
当時の新聞記事にはこうある。
彼は誰も殺さず、誰からも奪わず、誰をも追放しなかった。
彼と同じ称号をもつ者で、この点において彼以上の者はいなかった。
![donki donki](/vision/wp-content/uploads/2009/07/donki-208x300.jpg)
ジョルジュ・デュアメル
自らを伝説の騎士だと勘違いし
できそこないの兜で、
ロバに打ちまたがり旅にでた男。
やがて彼は
ラ・マンチャの丘に立つ風車を
獰猛な巨人と思い込み、
槍をかまえて突進してゆく。
小説ドン・キホーテに描かれた
主人公のエキセントリックな行動を、
フランスの作家、
ジョルジュ・デュアメルはこう評している。
ドン・キホーテは、自らの狂気をはっきり知っていた。
だとすれば、
僕たちの世界の滑稽さにも説明がつく。
その大量消費がめざすものは?
そのマネーゲームがめざすものは?
その戦争がめざすものは?
すべては、ある種の狂気をはらんでいる。
ドン・キホーテの物語は、今もまだつづいている。
![money money](/vision/wp-content/uploads/2009/07/money-300x225.jpg)
カール・マルクス
世界を語ろうとするとき、
自らの足もとのことは
おざなりになるもので。
ゆえに恋愛小説家は
ときに幸せな恋愛を
あきらめなければいけないし、
医師たちは人類の健康増進のために、
自らの健康を犠牲にする。
「資本論」を記した
経済学者カール・マルクスもまた、
その例に漏れない。
学生時分の彼が
一年で浪費した
700ターラーという金は、
当時、ベルリンの市会議員の年収に
匹敵する額だったし。
叔父から3,000マルクもの
遺産を相続したときも
翌月には、たった40マルクの金を
借りるべく友人に泣きついている。
そして
マルクス経済学は、
彼自身の経済的な問題に
明確な答えを与えぬまま、
いまも世界の経済を語りつづけている。
![nasa nasa](/vision/wp-content/uploads/2009/07/nasa-300x300.jpg)
スタンリー・キューブリック
人類が月に行ったなんて嘘だ。
月面着陸のあの映像は、
NASAがスタンリー・キューブリックに頼んで
スタジオで撮ったものなんだよ。
そんな話を
どこかで聞いた。
もしも、
その話が本当だとしても。
完璧主義者の
キューブリックのことだから
NASAがつくった
スタジオセットの完成度なんかに
満足できるはずもなく。
結局、
月面で撮影することに
なったんじゃないかな。
そうに違いない。
![concert concert](/vision/wp-content/uploads/2009/07/concert-300x214.jpg)
ミック・ジャガー
ひとつを選ぶということは、
いくつもの可能性を
捨てることでもあるから。
人生はときどき悩ましい。
一人の青年がいた。
もっか彼の悩みは就職だった。
国税局に入るか。
それとも、
プロのミュージシャンになるか。
彼が、
後者を選んでくれたことを、
僕たちは感謝せずにはいられない。
Happy Birthday Sir Michael Philip “Mick” Jagger.
きょうは彼の
66回目の誕生日。
![Stendhal Stendhal](/vision/wp-content/uploads/2009/07/Stendhal-223x300.jpg)
スタンダール
作家や詩人として
生きることの不幸は、
死ぬときにあるのでは
ないだろうか。
なにしろ“辞世の句”である。
最期に何を言いのこしたか。
その読後感だけで、
人生すべてが
語られたりするのだから。
おいそれとは死ねない。
フランスの小説家
スタンダール。
彼ももれなく
そんな苦悩をかかえていた。
おかげで彼は
59歳で死ぬまでに
毎年遺言を書き直す
はめになったという。
そんな彼の墓石には
こう刻まれている。
生きた。書いた。恋した。