山口千乃 09年7月25日放送

1hiranotomi


平良とみ


おばあさん。
沖縄語で、おばぁ。


沖縄のおばぁ役として
活躍する女優、
平良とみは、


若い人たちに
沖縄の言葉、「うちなーぐち」を語り継いでいる。


 なまや 自然も環境も いっぺぇ変わとぉーぐとぉ、
 うちなーぐちびけーる うちなーんかいや ぬくぅてぃうらんさー

 いまは、自然や環境が、どんどん変化して、
 言葉にしか沖縄が残っていないんです。

穏やかに流れる波のような、
おばぁのうちなーぐち。

言葉は世界遺産にならないものか。

2marco


マルコ・パンターニ


明日はツール・ド・フランス最終日。
地球上で最も過酷なレースと言われる
戦いの王者は誰かと、
パリ中のビストロで噂が飛び交っている。


10年前。
その栄冠を二本の足でもぎ取った
イタリアの英雄、

マルコ・パンターニ。

<走る哲学者>と呼ばれた彼は、

「なぜ、そんなに速く走れるのですか」
インタビュアーの質問に、こう答えたという。


 1秒でも速く、この苦しさから解放されたいのさ。

人はなぜ走るのか。

そのとき、世界中が考え込んでしまった。

3Ferdinand Beyer


フェルディナンド・バイエル


彼が作った多くの曲は、
コンサートホールで演奏されることもなければ、
レコードやCDでかけられることもない。


しかし、最も多くのピアニストたちに弾かれている曲。

「バイエル ピアノ教則本」

今日は、その作者、
フェルディナンド・バイエルの誕生日だ。

ショパンやヴェルディといった大作曲家たちが
貴族や王族に捧げる大作で覇を競い合う中、
バイエルは生涯をかけて、
庶民のための小さな曲をこつこつと作り続けた。

そんなことは露知らず。

今日も、小さな手をしたピアニストたちが、
彼の曲から生まれている。

4Snufkin


スナフキン


旅の達人が、言った。


 何でも自分のものにして、
 持って帰ろうとすると、難しいものなんだよ。
 ぼくは、見るだけにしてるんだ。
 そして、立ち去るときには、
 それを頭の中へしまっておくのさ。
 そのほうが、カバンをうんうんいいながら運ぶより、
 ずっと楽しいからね。

旅に必要なものは、
孤独を恐れないこと、ほんの少しの音楽、
そして、とんがりぼうし。

旅を楽しむ人、スナフキンの荷物は軽い。

5Noel Gallagher


ノエル・ギャラガー


90年代ブリティッシュ・ポップを代表する
oasisのギタリスト、ノエル・ギャラガー。

まだデビューも
おぼつかないころに
こう言ったそうだ。


 ALL AROUND THE WORLDは、3rdアルバムに入れる。

数年後、
リリースされたサードアルバムは、
ヒットチャートを席巻。
そこにその曲は、
確かに収録されていた。

ロックスターは、
過剰な自信家であるべきだ。

6Walt Disney


ウォルト・ディズニー

悲しいことに、
人には、向き不向きがある。

時にそれは、人から夢さえ奪うことも。

ウォルト・ディズニー。


彼は若い頃、夢にも思わない理由で、
新聞社での仕事を失っている。


 「ウォルトは想像力に欠け、よい発想は全くなかった。」

しかしその後、
彼が別の道で想像力を発揮して、
夢の国を作り上げたのはご存知の通り。

しあわせなことに。
人には、向き不向きがある。

7stiviewonder


スティービー・ワンダー


目を閉じて、聞いてごらん。

スティービー・ワンダーは、言った。


 目が見えなくて良かったと思っているんだ。
 この方が、人生がよく見えるからね。

彼は、肌の色や身なりの違いで
人を判断することが
いかにばかげたことかを教えてくれた。

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