茂木彩海 20年8月30日放送



冷たい麺の話  素麺の1200年

暑くて食欲がない夏の日でも、つるりと頂ける
頼もしい存在。素麺。

サバの缶詰を乗せたり、
冷たいグリーンカレーをつけダレにしたりと
アレンジの幅は無限大。
今では夏の食卓に欠かせない存在となっているが、
その歴史は1200年と、意外に古い。

平安時代の宮中の儀式をまとめた法典の中には、
七夕に素麺をお供えする、と記載があり、
かつてはごく限られた上流階級だけが口にすることを許された、
特別な麺だった。
醤油がまだないこの時代には、
主に塩を振りかけて食べられていたという。

いつもの薬味にも飽きた、そんな時は
1200年前の初心に戻って、
ささっと塩を振りかけた素麺で
夏の風情を楽しんでみてはいかがだろう。

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