石橋涼子 20年8月30日放送


冷たい麺の話  風鈴蕎麦

江戸の町には、天秤棒を担いだ商人があちこちにいた。
「あさりぃ、しじみぃ」
「すし、鯛のすしぃ」
食材、料理から日用品まで様々な振り売りが、
掛け声とともに町中を売り歩いていた。

そして1700年代半ばになると
掛け声ではなく風鈴の音色で客を呼ぶ蕎麦屋が現れた。
「チリン、チリン」
担いで移動する担い屋台(にないやたい)に風鈴を下げ、
その涼しげな音で、夜食目当ての客を集めたという。

暑さがやわらぐ深夜まで営業した風鈴蕎麦は、
庶民の間で流行したという。

冷たい麺が食べたくなる季節、
気持ちも涼やかに、おいしいものをいただきたい。


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